SNS地獄の歩き方。延々と終われないLINEにはどう返す?

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「友だちとの他愛もないLINEのやりとりは楽しいんだけど、終わり方がよくわからなくて深夜までズルズル。でも、既読スルーすると感じ悪いし……」

ママ友のグループLINEで意見の食い違いが起こって、よかれと思って仲裁に入ったら、火に油を注いでしまった……」

 トラブルというほどでもないけれど、こうしたビミョーな経験、誰しも経験があるのではないでしょうか?

◆「じゃ、おやすみ」で強制終了を!

 たしかに、ケータイやパソコン画面に浮かぶ言葉は“誤解されやすく”見えたり、読めたりします。ちょっとした語尾でカチンときたり、ささいな言い回しで「自分は嫌われているのでは」と疑心暗鬼になったり。

 どうしたら、SNSで、「スルーされず、嫌われず、振り回されず、悩まず」にすむのか?

 その究極の文章作法を教えてくれる一冊が、大人研究家コラムニスト、石原壮一郎さんの『SNS地獄を生き抜く オトナ女子の文章作法』(方丈社)です。

 例えば、冒頭の「やりとりを終わりたいのに、延々と終わらない地獄」については、「相手も同じように終われなくて、悩んでいる可能性はおおいにある」と指摘。「じゃあ、おやすみ」など、多少強引でも明瞭に終了を宣言し、もし、何か返ってきたとしても、「相手にシメをとらせてあげたと解釈しましょう」とアドバイスします。

 著者の石原壮一郎さんは、「SNSの地獄な要素にとくに苦しめられているのが、ほかならぬオトナ女子のみなさん」と指摘。その理由について、こう続けます。

「他人を気遣ったり、自分の見られ方を気にしたりといった『オトナの本能』が、事態をややこしくしがちなんですね。愛する女性のみなさんが、オトナであるがゆえに苦しんでいる。そんな不憫なことはありません。

 地獄から抜け出すには、オトナという鎧(よろい)を脱ぎ捨てて、素の自分と対峙(たいじ)してみることが有効です。この本は、オトナの技を伝授するいっぽうで、時には『大人げなさ』を発揮する大切さも強調しました。目には目を、大人げなさには大人げなさを。多彩な『大人力』を駆使して、地獄に立ち向かってもらえたら幸いです」

◆こんなにあるSNS地獄

 とにかく、本書では「あるある」な事例が登場します。

「ポエムのような投稿への毎度の返信がしんどい地獄」
「めんどうな話になると気配が消えるサイレント地獄」
「共通の同僚への悪口を言わせようとしてくる地獄」
「休日なのに業務連絡が次々と来るブラック無休地獄」
「誕生日コメントへの返信で本音が浮き彫りになる地獄」
「旧友がコメントで黒歴史をさらしてくる公開処刑地獄」……

 これらの事例がリアルなのは、石原さん自身、「SNSではさんざん煮え湯を飲まされてきた」からだとか。

「何気ないひと言が誤解されたり、気を遣い過ぎて袋小路にはまり込んだり、まったく的外れなクソリプやクソコメにウンザリさせられたり……。

 しかし、そうした体験は、“貴重な修行”だと受け止めています。おかげさまで、自分の中に徐々にたまっていったノウハウや怒りを活用しつつ、オトナ女子のお役にたてる本をこうして出すことができました。

 今は、さまざまなめんどくさいやりとりや、すべてのクソリプやクソコメに感謝したい気持ちでいっぱいです。いや、ちょっとウソですけど」

 17世紀のエラい詩人は、「地獄を天国となすも、天国を地獄となすも心しだい」と言ったそうですが、SNS地獄も心持ち次第なのかもしれません。

【石原壮一郎(いしはら・そういちろう)】 コラムニスト
63年三重県生まれ。93年に『大人養成講座』でデビュー。以来『大人の女養成講座』『大人力検定』『大人の合コン力』などなど、大人をテーマにした著書を次々と念入りに発表。最新刊は『SNS地獄を生き抜く オトナ女子の文章作法』(方丈社)』

<TEXT/女子SPA!編集部>