「北朝鮮の向こう見ずな核兵器と弾道ミサイルの追求は、全世界の脅威になる。米国と同盟国の防衛が脅かされた場合は北朝鮮を完全に壊滅せざるを得ない」

トランプ米大統領が19日(2017年9月)夜(日本時間)、国連の一般討論演説に初めて登壇し、激しい言葉を使って北朝鮮に警告した。21日に登壇する安倍首相もこれに同調する演説を行うとみられ、コメンテーターから懸念する意見が出た。

トランプ大統領は、金正恩委員長を自ら名付けた渾名「ロケットマン」と言い、次のように批判した。

「何百万人もの北朝鮮の餓死、さらには数えきれない人々に対する投獄、拷問、処刑で圧制の責任がある」

「我々は同政権の極悪の虐待を目撃した。罪のないアメリカ人学生のワームビアさんがアメリカに帰国後、わずか数日で死亡したとき我々はそれを見た」

さらに拉致被害者の横田めぐみさんを取り上げて「我々は知っている13歳のかわいい少女を日本の海岸から拉致し北のスパイのために日本語教師として奴隷化したことを」

そして名指しこそしなかったが、こう付け加えた。「この国家とまだ交流しているだけでなく兵器、経済を支援している国々があるのは極めて非道なことだ。アメリカは力と忍耐を有している」。

「しかしアメリカと同盟国を防衛せざるを得なくなれば北朝鮮を完全に破壊するしか選択肢はない。北朝鮮は非核化だけが唯一、その未来のために残された道だということを理解してもいいころだ」

安倍首相も同調の演説をするか

一方、21日(日本時間)に登壇する安倍首相の演説は番組によると、「必要なのは対話ではなく圧力だ。『全ての選択肢はテーブルの上にある』というアメリカの立場を支持する」という内容で、トランプ大統領の演説に呼応したものだという。

これにスタジオでは、浜田敬子(元AERA編集長)が「これだけ非難したのは過去の国連総会ではなかったように思う。安倍首相が『対話でなく圧力』と言うとすると、同調していいのかなと心配する」。

さらに玉川徹(テレビ朝日解説委員)となると、「トランプ大統領は演説でロケットマンと言っていたが、これは挑発と受け取りたい。北朝鮮が戦争を仕掛けてくれば、ソウルが火の海になっても防衛のためにと言って戦争ができる。今の段階で戦争になってもアメリカの被害は少なくてすむ。アメリカに同調していると泣きを見るのは日本じゃないか」。

アメリカは、北朝鮮が核兵器やICBMを完成させるのは時間の問題、ギリギリの段階まで来ていると見ていることは確かだろうが、トランプ大統領の演説をもって相手の攻撃を誘う挑発と見るのは過剰な反応だろう。