日本統治時代の大正公園=台南市政府文化局提供

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(台南 20日 中央社)台南市政府文化局は19日、約800万元(約3000万円)を投じて日本統治時代の大正公園を前身とする市定古跡「湯徳章紀念公園」の修復工事に取り掛かると発表した。竣工予定は来年2月。

大正公園は、1911(明治44)年、当時の台南各地につながる7本の道路が交差するロータリーに造られた円環公園。開園前の1907年、同地に第4代台湾総督・児玉源太郎の像が設置されていたことから「児玉公園」と呼ばれ、1916年に、所在地の大正町(現中西区)にちなんだ「大正公園」に改められた。第2次世界大戦後は「民生緑園」として親しまれたが、同地で処刑された二・二八事件の犠牲者、湯徳章弁護士を記念するため、1998年に湯徳章紀念公園と改名されて今に至る。

同市政府文化局は、市の中心だった同公園の周辺には国立台湾文学館(旧台南州庁)や土地銀行台南分行(旧日本勧業銀行台南支店)、林百貨店など、当時の面影を残す建築が多く残るとして、可能な限り本来の姿に戻したいとしている。

なお、児玉像は戦後に撤去され、長年行方不明となっていたが、2015年に発見され、現在同市政府文化局が保管している。同局によると、修復後の公園にはパブリックアートを置くため、像を戻す予定はないという。

(張栄祥/編集:塚越西穂)