ヤマト運輸は9月13日、全国の「宅急便センター」で荷物を受け取れる「宅急便センター受け取りサービス」を10月1日から始めると発表した。ネットではこのサービスをめぐって激しい議論が巻き起こっている。

「宅急便センター受け取りサービス」は、荷物の受取場所を自宅などではなく全国約4000カ所にある宅急便センターに指定することで、宅急便の運賃が54円割引になる個人向けサービス。宅急便をよりお得に送ることができ、自身の都合の良い時間に取りに行けるというメリットがある。また、「持込割」「デジタル割」などの割引サービスと併用が可能で、最大で計204円、クロネコメンバーズに登録すれば最大で計406円値引きとなる。

同社は今年4月、これまでの経営姿勢とサービスの見直しを検討する「デリバリー事業の構造改革」を発表しており、今回の新サービスは、その中で掲げていた「宅急便センター直送サービス(仮称)の新設」と「割引制度の新設」の実施に踏み切った形だ。宅急便センターでの受け取りによって集配の効率化を目的としたもので、協力してもらえるユーザーには割引で還元する。

新サービスにTwitterでは、

“センター近い人は大喜びじゃない?”
“コンビニの方が楽だけど、値引きならいいかもね。自転車で受け取れる距離にあるし。”
“残念ながらヤマトは徒歩で行くにはちょっと遠い所なんでアレだけど、こういう方向が嬉しいので進めて欲しい!”

と喜びの声が上がっている一方で、

“便利なんだけど、Amazonで営業所受取とかコンビニ受取選ぶと通常より1日遅れたりするんだよね・・・”

と懸念点も寄せられている。また、

“54円とか中途半端な割引をするぐらいなら、その分を人件費にまわしてセンターを24時間営業にしてくれた方が助かるわ。”
“わたし再配達より営業受け取り派だけど、ヤマトは閉まるのが早い。佐川はトラックターミナルが遠いけど24時間。郵便局も24時間。”

と24時間化を希望する声もあった。

ネット通販の拡大、再配達の増加で人材不足が深刻化していることによって、従業員の労働環境が悪化していたヤマト運輸。今年5月には27年ぶりの料金値上げを10月1日から実施すると発表しており、サービス面では、すでに当日の再配達の締切時刻、配達時間帯の変更を実施している。

ヤマトの改革が着々と進行し、10月からは値上げと値引きが入り混じる。生活に身近なネット通販を支えている存在だけに、ユーザー間でも熱のこもった議論となっている。
(山中一生)

■関連リンク
新サービス「宅急便センター受け取りサービス」の開始について
http://www.yamato-hd.co.jp/news/h29/h29_59_01news.html