ハイラックス・Z(ネビュラブルーメタリック)(写真: トヨタ自動車の発表資料より)

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 トヨタが新型「ハイラックス」を13年ぶりに国内で発売した。ピックアップトラックは、日本でも仕事にレジャーにと使われた時代があった。現在では北米やアジア、中東と広く使われているのだが、日本では限られた需要である。しかし、ラフロード走破性能は本格的で、キャビンを備え5人乗りとなると、居住性も確かなものだ。

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 9月12日からのトヨタ店での再発売では、タイ生産の逆輸入となる。2.4Lディーゼルエンジン「2GD-FTV」を採用し、JC08モード燃費11.8km/Lとなっている。ダイヤル操作で選択できるパートタイム4WDシステムで、ヒルスタートアシストやアクティブトラクションコントロール、ダウンヒルアシストなどを備えた本格的オフロードカーである。

 フレームを備えた強硬度ボディーで、サスペンションも高い減推力を備えている。販売台数目標は年間2,000台(1か月167台)とやはり数は限られているが、レジャーユースに活路を求めているようだ。TRDパーツもそろっている。

 こうした日本のピックアップトラックは信頼性が高く評価されており、世界で活躍してきた。ダットサントラックも高い評価を受けている。価格はベーシックな「X」で326万7000円から「Z」で374万2200円となっている。作業車として手ごろな価格と言えよう。

 レジャーユースでは、サーファーがボードを乗せて湘南海岸を走る姿を思い浮かべるのだが、一方、中東では、ISの戦闘員が乗り込んで機関銃を備えて走る姿が、彼らの宣伝画像に見られた。確かにラフロードの走破性では、戦闘車両に引けを取らないかもしれない。しかもタイヤ式で、キャタピラ式の戦闘車両に比較してスピードが出るため兵員輸送には最適だ。

 当然ピックアップだから機銃の装備も出来、100km/hを超える巡行も可能であろう。多少の装甲板を加えても積載量もあり、走破性にも影響しないであろう。全く戦闘車両としてうってつけである。妙なところで人気が出てしまったものだ。

 少なくとも日本国内では、新規のレジャーユースの開拓に成功してほしいと思う。TRDパーツもそろっているのでキャビンをそなえれば、また違った用途も思い浮かぶであろう。積極的に使い道を紹介していくべき商品である。