先日、突如衆院解散の意向を固めたとされる安倍総理。この報道を受け、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際関係研究者の北野幸伯さんは、総理が解散をここまで急ぐ理由と、第2党になるのではないかと噂される「小池新党」の動きについて、「国民」としての視点を交えながら詳細に分析しています。

衆院解散へ、各政党の支持率は?

安倍総理、「衆院解散の方針を固めた」と報じられています。

<安倍晋三首相>年内衆院解散へ方針固める 臨時国会冒頭も

毎日新聞 9/17(日)12:30配信

 

安倍晋三首相は28日召集の臨時国会中に衆院を解散する方針を固めた。

(「最終判断は、総理がアメリカから帰国してから」だそうです)

なぜ、この時期に?

内閣支持率が回復基調にあるとみて、民進党など野党の選挙協力や、小池百合子東京都知事の側近らによる新党結成の動きが進まないうちに解散に踏み切る方が得策との思惑があるとみられる。

野党一体化が進まないうちに。小池新党の体制が整わないうちに、ということだそうです。解散となれば、10月中に選挙が実施される可能性が高い。

ところで、各政党、現在の勢力は、どんな感じなのでしょうか?産経新聞・FNNが9月16、17日に行った調査によると、自民党の支持率は、38%。ここ1カ月で5%アップ。

民進党は、6.4%で、0.5%下落。共産党、4.5%。公明党、3.6%。日本維新の会、2.6%。第2党の民進党がボロボロになっている。それで、このままだと自民党が圧勝という感じですね。この調査には、小池新党の支持率がありません(というか、新党がまだない)。

若狭勝衆院議員は、「年内の国政新党結成を目指す」としていますが、10月に選挙だと間に合うのでしょうか? 間に合っても、「バタバタ」しながら選挙戦に突入ということになりそうです。そんな感じで、

小池百合子東京都知事の側近らによる新党結成の動きが進まないうちに解散に踏み切る方が得策との思惑があるとみられる。

というのは、正しいのでしょう。「小池新党、勝たせないぞ!」という安倍総理の戦術ですね。

小池新党、心配な「基本政策=●●●」

うまくやれば「第2党」になれそうな、「小池新党」。小池さん人気で、いいところまでいきそうです。しかし、こんな情報も出ています。

若狭氏、新党結成へ動き活発化=基本政策に「一院制」

時事 9/14(木)17:12配信

 

小池百合子東京都知事に近い若狭勝衆院議員は14日、衆院議員会館で記者会見し、年内結成を目指す国政新党の基本政策に、「一院制」導入を据える考えを表明した。

基本政策は、「一院制」だそうです。皆さん、これどうですか? 「小池新党は、一院制を目指します!」と聞いて、「なに〜〜〜俺は、絶対投票する!」という人は、あまりいない気がしますが…。

大衆は、「損得」で判断する

私の知り合いのある政治家さんは、戦略観も、大局観も、愛国心もあるすばらしい人です。その方が、「北野さん、『国益』とか言ってたら選挙で勝てませんよ!」と断言していました。曰く、「普通の人は、国全体のことより、自分と家族の生活のことを、まず考えますから。「『この人に投票すれば、いいこと、お得なことがありそうだ』と思わせることができなければ、勝てません」と。

そうなんですね。そういえば、家の近所に住む86歳のおばあちゃんが、(ロシアで選挙権のない私に)「次の選挙では、〇〇に投票してください!」と言っていました。興味がわいて、「なぜその政党を推すのですか?」と聞いてみた。すると、「〇〇のおかげで、渋滞がひどかった近所の道路が改修された。それで、そこは渋滞がほとんどなくなった」というのです。「リディアさん(おばあさんの名前)、車運転するんですか?」と聞くと、「私は運転しないけど、子供や孫が、(渋滞がなくなって)楽になった、楽になったと喜んでいるのよ」。

私は、「嗚呼、人気のある政治家、政党は、『具体的』なんだな」と思いました。それは、日本でもロシアでも変わらないですね。そう考えると、「一院制」って、何のことかよくわからないです。

以前も書きましたが、「消費税引き上げ絶対阻止!」とか。「自民党は、残業【代】ゼロを目指していますが、わが党は、残業ゼロを目指します」とか。「子供を3人産んだ家庭には、住宅ローンを2,000万円まで、国が肩代わりします」とか(国は、2,000万円のローンを30年間かけて払うので、財源は足りる)。わかりやすい政策を打ち出せばいいのにと思います。

とはいえ、日本最大の問題は、「安全保障」でしょう。具体的には、北朝鮮と中国。次が経済ですね。安倍総理は、この二つで大きな実績を出しておられるので、続投を願います。

image by: 首相官邸

出典元:まぐまぐニュース!