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スガ シカオのデビュー20周年イヤーにおけるランドマークともいえる『スガフェス!』の大阪版、『スガフェス!WEST』が、9月18日、大阪城ホールで開催された。

さいたまスーパーアリーナの『スガフェス!』が、スガ シカオと親交のあるアーティストをこれでもかと呼んで盛り上がるアーティスト主催フェススタイルであったのに対して、今回の『スガフェス!WEST』は、前半部分のkokuaと、後半部分のスガバンドが対バン形式で贈る、まさに20年分のスガ シカオ楽曲をたっぷり味わえる贅沢な構成になった。

また、それだけでなくゲストも、佐野元春に大槻ケンヂ、片平里菜、そして、なかやまきんに君と濃厚な面々が集まった。

夏のような日差しが降り注ぐ大阪城ホール周辺では、なりきりスガ シカオ選手権『スガうたダンジョン』が特設ステージで行われていたり、スガが提唱する「かけすぎ部」とコラボしたメニューが並ぶ屋台など、お祭りムードに包まれていた。また、FM802の番組公開収録では、スガ シカオ本人が登場。デビューした1997年に初出演した同局主催の大型野外イベント『MEET THE WORLD BEAT』で披露した「黄金の月」の秘蔵音源が流れるなど、集まったファンから歓声が上がり、まるでライブ会場のような盛り上がりを見せた。

オープニングアクトの、とみいはなこ、藤田悠也、小松未奈と続いて、現れたのは……「東京都から来ました、スガ シカオです」。まさかのご本人様登場、的な演出に会場が騒然となる。「フォノスコープ」「夜空ノムコウ」、最後は「ヒットチャートをかけぬけろ」を披露。自らデビューの頃まで時間を巻き戻すような選曲が、20周年の特別感とスガ シカオのプライドを感じさせた。

この日のスガ シカオは金髪。それは「デビュー直後から支持してくれた大阪の皆さんに感謝を込めて金メダルを捧げたい!」という思いから。ヘアーサロンまでしつこく追いかけるオープニング映像のあと、重低音の宇宙的なSEの中、kokuaが登場。

武部聡志(key/バンドマスター)、屋敷豪太(ds)、小倉博和(g)、根岸孝旨(b)、スガ シカオ(vo)というラインナップの、言わずと知れたスーパーバンド。横一列に各パートがフラットに並ぶ姿が、きちんと5人ひと組のバンドであることを主張しているようだ。放たれる1音1音の説得力がすごい。ぐいぐいと曲の世界に引き込まれる。とくに中盤の「砂時計」「私たちの望むものは」「黒い靴」の流れは圧巻だった。

kokuaのパートでゲストとして登場したのは佐野元春。「YOUNG BLOODS」のイントロが鳴った瞬間、会場じゅうからハンドクラップの嵐が巻き起こる。曲終わりのMCでは、スガ シカオの声も完全に上ずっている。次は、スガがどうしても一緒にやりたいとリクエストした「情けない週末」。1980年のデビューアルバムに収録されているこの曲は、なんと佐野が十代の頃に作ったのだそう。それを聞いて思わず、「佐野さんと同世代だったら、おれ音楽やってなかったかも」と嘆息した。

そして最後は名曲「SOMEDAY」。曲に行く前の「これからもずっと追いかけていきます」というスガの言葉がそのままイントロになっているかのようで、連綿と音楽が受け継がれていくさまを垣間見たような気がした。

kokua最後は、もちろんあの曲「Progress」。オリジナルメンバー&レコーディング時と同じ楽器、機材による完全オリジナルバージョン。完璧にやり切ってスガバンドへバトンタッチした。

インターバルの時間には、なかやまきんに君がサブステージに登場。ボン・ジョヴィの「It’s my Life」のイントロに合わせて次々と筋肉ポーズを決めていき、最後はシャウトとともに粉チーズを全部ぶちまける「マグマスパゲティー」なる料理の作り方を公開した。スガ シカオのかけすぎ部との夢のコラボ完成の瞬間だ。

スガバンドを従えてのライブは「あまい果実」からスタート。このパートでは、まず片平里菜がゲストに登場。大阪城ホールであえて弾き語りでのライブを選択し、4曲を披露。なかでも「家族のことをドライに表現するのは俺だけだと思っていたけど、ここにもいた」とスガが評する「なまえ」のセッションが印象的だった。

そしてラスボス的に登場したのは大槻ケンヂ、いきなりの「日本印度化計画」から“爆笑トーク”((C)スガシカオ)を挟み、日本のソウルファンクの名曲「とん平のヘイ・ユー・ブルース」を投下。同い歳でまったく違う音楽人生を歩んできたオーケン×スガ シカオがファンクに交わった。

熟成されたkokuaに対して、スガバンドの魅力は、これからも変化していくアンバランスさにある。気持ちいいだけではない、異物感があることが、スガ シカオ楽曲の危なっかしさと相まって、独特のグルーヴを生んでいく。

「コノユビトマレ」で盛り上がる中、大量の風船が咲き乱れた。この光景を見たスガは「こんな最高の景色を本当にありがとう。一生忘れないよ!」とステージ上からメッセージを送った。本編ラストは「イジメテミタイ」、アンコールは「したくてたまらない」と、らしい選曲だった。

スガ シカオを全国に先駆けて評価した大阪の地で、スガ シカオとファンの間で交わされた熱い抱擁は、幸せなグルーヴに包まれてフィナーレを迎えた。そして、新しい一歩が、またここから刻まれたことが何より感動的だった。

終演後には、会場内のビジョンで12月に初のアジアツアー『20th Anniversary Special Suga Shikao Asia Circuit』を開催することを発表。このツアーはスガのメジャーデビュー20周年記念イヤーの締めくくりとして企画されたもので、12月8日のシンガポールを皮切りに台湾、日本の3ヵ国で行われる。チケット発売に関する情報はスガのオフィシャルサイトにて追ってアナウンスされる。さらなるチャレンジを続けるスガシカオに今後も注目だ。

※「kokua」の「o」はマクロン付きが正式表記

PHOTO BY 渡邊一生

SUGA SHIKAO 20th ANNIVERSARY

『スガフェス!WEST〜スガ シカオ vs kokua 絶対に負けられない対バンがある in 大阪〜』

2017年9月18日(月・祝)大阪・大阪城ホール

【出演アーティスト】

スガ シカオ / kokua

大槻ケンヂ / 片平里菜 / 佐野元春 / なかやまきんに君

<セットリスト>

■kokua

01. BEATOPIA

02. 夢のゴール

03. Stars

04. 街角

05. 砂時計

06. 私たちの望むものは

08. 黒い靴

<ゲスト>

佐野元春

08. YOUNG BLOODS

09. 情けない週末

10. SOMEDAY

11. Music Train 〜春の魔術師〜

12. Blue

13. 午後のパレード

14. Progress

<ゲスト>

なかやまきんに君

■スガ シカオ

15. あまい果実

16. Real Face

17. Party People

18. 19才

<ゲスト>

片平里菜

19. 最高の仕打ち

20. 煙たい(w/スガ シカオ)

21. なまえ(w/スガ シカオ)

22. Come Back Home

23. はじまりの日

24. 黄金の月

25. アストライド

26. 夕立ち

<ゲスト>

大槻ケンヂ

27. 日本印度化計画

28. とん平のヘイ・ユー・ブルース

29. 踊るダメ人間

30. アイタイ

31. 日曜日の午後

32. 真夜中の虹

33. アシンメトリー

34. 奇跡

35. コノユビトマレ

36. イジメテミタイ

【ENCORE】

37. したくてたまらない

ライブ情報



20th Anniversary Special “Suga Shikao Asia Circuit”

12/08(金)シンガポール・Zepp@Bigbox Singapore

12/17(日)台湾・Legacy Taipei

12/26(火)日本・EX THEATER ROPPONGI

スガフェス!WEST 特設サイト

http://www.sugashikao.jp/sugafes_west/

スガ シカオ OFFICIAL WEBSITE

http://www.sugashikao.jp/