魚を取る漁師。台湾の澎湖諸島にて(2007年7月26日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】休みなしの連続48時間労働、給料は月わずか数万円──台湾南部の高雄(Kaohsiung)で18日、外国人労働者の漁師81人を違法に拘束した罪で水産会社のオーナーら19人が起訴された。今回の事件では、停泊中の際に漁師らが、逃亡を防ぐために建物内の窓のない部屋に長時間閉じ込められるなど、過酷な状況下で働かされていた実態が明らかとなり、検察は漁師らの境遇を「海の奴隷労働」だったと表現した。

 検察によると、台湾では法定労働時間が1日最大8時間、法律で定められた最低賃金が月約930米ドル(約10万4000円)であるにもかかわらず、漁師らは海上でたびたび、休みなしで労働を48時間強いられ、月の給料は300〜500米ドル(約3万3000〜5万6000円)ほどだったという。

 検察は声明で「被告人らは自らの利益のため、漁師たちを違法な方法で搾取した」と非難し、漁師らの境遇について「海の奴隷労働」と表現した。

 19人の被告らは人身売買および人身の自由を侵害した罪に問われており、有罪の場合には最大で7年の懲役刑が科される可能性がある。

 検察の声明によると、ソーシャルワーカーの支援を受けた漁師が昨年、検察当局に通報して事件が発覚。後に当局が2か所を捜索し、拘束されていたインドネシア、フィリピン、タンザニア、ベトナムを含むさまざまな国籍の外国人労働者を救出した。
【翻訳編集】AFPBB News