1.FCケルンは、週末に行われたボルシア・ドルトムント戦で起こった事案について、抗議を行わないことをプレスリリースにて発表した。ただしドイツサッカー連盟からは意見陳述を求められていることも、そのなかで明かされている。

あくまでケルン側の見解としては、あの時のゴールは「ルール違反である」というものにかわりはないものの、「様々な要素を考慮した結果、抗議を行わないという結論へと至りました。特にそのなかで大きな理由となった1つは、これまでに事態が好転したという例があまりにもないということです」

一体何が起こっていたのか?それは前半終了間際に起こった。ゴール前に上がったボールを味方DFハインツと競ってしまったGKホルンがボールを落球、それをソクラテスが押し込み2点差としたものの、主審はソクラテスがキーパーチャージを行なったとみてボールがゴールラインを割る前にファウルのホイッスル。つまりはこの瞬間で試合は中断されているということになり、ケルン側はノーゴールであると主張しているのだ。

しかし主審の判断ミスは、ファウルの見逃しだけにとどまらなかった。まだゴール前に自身がホイッスルを吹いていたということを考慮せずに、あくまでフォウルのことのみをビデオ判定審判員に確認。一方のビデオ判定審判員には、試合中の音は聞こえていないことから、主審がどのタイミングでファウルを宣告したかまでの修正を行うことができなかった。

つまりは試合後にケルンが抗議を行い、再試合を求めるというスタンスを示したことは十分に理解できるものだと言える。しかし大きな問題となったのは「好転したという例があまりにもない」ということだ。


1997年に同様の問題は発生している。1860ミュンヘンはすでにホイッスルが鳴っていたにも関わらずシュートを決め、あろうことかそれがカウントされ2-2の同点とされてしまったのだ。このことについてドイツサッカー連盟は再試合とする判断を下したものの、FIFAから一度審判が下した判断を尊重すべきとの見解がなされ、最終的に結果が覆されることはなかった。

ケルンは、「今回の抗議に関わらず、我々はブンデスリーガ全体に一石を投じられればと考えています」と強調。「ケルンは火曜日に、ドイツサッカー連盟から意見陳述を求められました。クラブ側としてはビデオ判定技術の導入には賛成」としながらも、「しかしそれにはしっかりと定められたルールがある」とし、それをしっかりと遵守できなくては先には進むことはできないとの見解を示している。

なお試合後に抗議の意思を示したケルンに対して、ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOが「みっともない」と苦言を呈していたことについては、ケルン側は「どんな得点であれ、順位表に直接影響を及ぼすものにかわりわありません」と反論した。


ペーター・シュテーガー(監督:ケルン)「これでいいと思う。しかしこのことをテーマとして、明確に掲げたことも正しいことだったと思うよ。ビデオ判定技術導入の賛成者として言わせてもらうが、もしもこれを続けていきたいのであれば、問題点をしっかりと提示していかなくてはならない。それを我々が行なったのだ。これ以上のミスが起こらないようにという希望の意味を込めて。そしてこれが改善のきっかけになってくれればと。DFBに意見陳述を提示することで、リーガ全体でこのことについて考えていければと思う。明確さというものが常に重要になるものであり、どこの部分が批判できるところなのかを見極めていく術をもたないと。そういう部分では、我々はまだ学んでいる最中なのだ。基本的にはビデオ判定技術はいいものだと思うし、継続してもらえればと思う。」