献立を考え、買い物をし、料理をつくり、食器を洗って、片づけ…。料理にまつわる家事は、1日のなかでもかなりの時間を占めます。「やりたいことはたくさんあるのに、時間がない! でも、家族を喜ばすためにマンネリな献立にはしたくない」、と毎日奮闘している人も多いのではないでしょうか。

「あらゆる台所仕事は、少し見直すだけで効率がグンとアップします」とアドバイスするのは、“予約の取れない料理教室”を主宰する料理家の高木ゑみさん。キッチンで効率的に時間を過ごすための工夫を研究する傍ら、
『やる気の続く台所習慣40』など、台所家事にまつわる著書も多数執筆しています。今回ESSEでは、1か月の献立をラクに組み立てるためのコツを詳しく聞いてみました。


1カ月分の献立を一気にカレンダーに書き込んで効率化!

――台所仕事で憂うつなことといえば、献立づくりです。マンネリにならず、しかも時間がないなかでパッ!と決める方法はあるのでしょうか。

「毎日、冷蔵庫の中身を確認しながらレシピサイトを検索し、献立を決め、たりないものを買いたしにいき…では、それだけで貴重な時間を使ってしまいますよね。私がおすすめしているのは、カレンダーに1か月分のメイン食材を一度に書き込むという方法です」。

――1か月分のメインの食材を、一度に全部、先に決めてしまうのですか?

「はい。たとえば、1日3食つくる方でしたら、カレンダーの一日分の枠を、ペンで線を引き3分割します。朝、昼、晩の記入枠をつくるわけです。それぞれの枠にメインの食材を、たとえば『豚/魚/鶏』、翌日以降も『卵/豚/鶏』、『魚/豚/牛』…と、食材がバランスよく回転するように、1か月分書きこんでいきます。カレンダーは、記入しやすいシンプルなものがよいでしょう。インターネットで無料ダウンロードできるカレンダーもおすすめ。わが家では無印良品のものを愛用しています」。


――確かに「えーと、昨日は豚肉だったから、今日は魚にしようかな」などと毎日考えるのにも、けっこう頭を使います。

「月のはじめに1か月分の献立を全部決めるのは大変、と思われるかもしれません。でも、メイン食材だけなら、意外に悩まずサクサク記入していけます。ちなみに、急きょ外食することになった日はそこだけ変更して、柔軟に対応をするのもありです」。

――記入していくときの注意点やコツはありますか?

「私は、生ゴミ収集の前日に魚、お給料日のあとは牛肉、というルールにしています。もし、いつも利用しているスーパーに毎月の特売日があれば、それに合わせてメイン食材を決めてもいいですね。また余裕があれば、主食についても『パン/麺/米』『米/パン/麺』とルーティンで記入しておくのもおすすめです。たとえば『この日の昼は【魚×麺】の組み合わせだから、サーモンクリームパスタにしよう!』といったアイデアが、サッと浮かびやすくなるはず」。

いかがでしたか? 高木さんの献立術なら、「毎日献立を考えるのは大変だし、前もって計画を立てるのも苦手」という人でも、ラクな気持ちで実践できるのではないでしょうか。

●教えてくれた人
【高木ゑみさん】
料理家、おもてなしプランナー。慶應義塾大学、エコール辻東京イタリア・フランスマスターカレッジを卒業。中目黒で料理教室を主宰。あらゆる台所仕事の効率をアップし、自分時間を増やすコツを説いた著書『やる気の続く台所習慣40』(扶桑社刊)が発売中

<取材・文/ESSE編集部>