ミラン黄金期の“10番”が古巣の陣容に厳しい指摘 「スーパースターがいない」

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補強に総額260億円以上をつぎ込むも…ボバン氏の優勝予想は「依然としてユーベ」

 かつてACミランで栄光の背番号10を託された元クロアチア代表MFズボニミール・ボバン氏が、2億ユーロ(約260億円)以上をつぎ込んで大補強を敢行した古巣を「スーパースターがいない」と指摘している。

 スイス紙「ブリック」が報じている。

 現在、FIFA(国際サッカー連盟)の副事務局長を務める同氏は、これまで3年半にわたってミランの10番を背負った日本代表FW本田圭佑(現パチューカ)ら選手や、クラブに対して厳しい視線を送ってきた。ボバン氏は今回の記事でも、次のように語っている。

「スクデットの本命は依然としてユーベだ。ミランはたくさん良い選手を獲得した。だが、スーパースターはいない。あんなに新しい選手を獲得してしまったら簡単じゃない。自分の意見が間違いであることを祈るけどね」

 ミランは今季、ユベントスからイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチを引き抜くなど、11選手を獲得。だが、UEFAチャンピオンズリーグやセリエAを制覇した黄金時代のミランで輝きを放った男にとっては、“スーパースター不在”という現状は見逃せない事実のようだ。

「ミランは私がプレーした最高のチーム」

「ミランは私がプレーした最高のチームだった。3人のオランダ人がいた。フリット、ライカールト、ファン・バステン。しかもパパン、サビチェビッチ、そしてボバンもいたんだ」

 ルート・フリット、フランク・ライカールト、マルコ・ファン・バステンという伝説の“オランダトリオ”、ジャン=ピエール・パパン、デヤン・サビチェビッチらレジェンドの名前とともに、自分の名前を最後に添えたボバン氏。「イタリア代表も最高の時代だった。バレージもマルディーニもいたんだから」と、イタリア人選手にもスーパースターがいたことにも触れている。

 現在のミランにはイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマ、司令塔MFマヌエル・ロカテッリ、スペイン代表MFスソら若き才能も台頭しているとはいえ、かつての黄金期を取り戻させるほどの影響力はまだない。「良い選手」から「スーパースター」の集団へと、脱皮することはできるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images