ほぼ4年に一度巻き起こるヒディンク待望論だが、今回は本人が発言しており、にわかに現実味が増している。(C)Getty Images

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 いまだその人気と名声に陰りは見られない。もはや韓国国民にとっては神格化された存在なのだろう。
 
 ほかでもない、2002年日韓共催ワールドカップで韓国代表を4位に導いたオランダ人指揮官、フース・ヒディンクである。
 
 昨年5月にチェルシーの暫定監督を退いて以降、71歳の名将はフリーの身。監督業からの引退は公表しておらず、今夏のプレシーズンにはいくつかのプロクラブ(主に中東や中国)から正式オファーが届いていたという。
 
 そんなヒディンクが、先週の月曜日に発したコメントが韓国内で大きな反響を呼んだ。オランダの地元メディアの取材に対し、「韓国代表が私の力を必要とするのであればいつでも駆け付けよう。監督でもアドバイザーでも構わないよ」と回答したのだ。
 
 すぐさま韓国でも大々的に取り上げられ、報道したメディアのコメント欄やSNSには「ヒディンクをいますぐ呼べ!」「シン・テヨン(現代表監督)はコーチにすればいい」「フースなら再び代表チームを栄光に導ける」など、書き込みが殺到した。
 
 そこで、面白い企画を打ち出したのが大手メディア『聯合ニュース』で、先週金曜日に世論調査を敢行したのだ。テーマはずばり、「監督であれ、テクニカルアドバイザーであれ、韓国代表を率いるヒディンクを支持しますか?」。なんと505人のアンケート対象者のうち、70.2%がイエスと答えた。
 
 さらに同紙は意識調査を続け、「ヒディンクか? シン・テヨンか? 監督に相応しいのはどっち?」と問いかけた。こちらは完全に答が分かれ、どちらも42.6%の支持を得たという。
 
 あとは、こんな結果が出ている。
 
・監督がシン・テヨン、TDがヒディンク →26.6%
・監督がヒディンク →22%
・監督がヒディング、コーチがシン・テヨン →21.6%
・監督がシン・テヨン(現状) →17%
 
 ウリ・シュティーリケ前監督の解任を受けて、今年7月に発足したシン・テヨン政権。ワールドカップ出場を決めたとはいえ、先日の2連戦ではパッとしないパフォーマンスに終始し、サポーターは苛立ちを募らせていた。アンケートの結果を見る限り、その心情は「シン・テヨンにチームを去ってほしいとまでは思わないが、ヒディングには是非とも代表チームに関わってほしい」といったところか。
 
 71歳の名将ははたして、15年ぶりに“赤い悪魔”を率いるのか。俄然、注目度が高まっている。