ミャンマーの首都ネピドーで、国民に向けて演説するアウン・サン・スー・チー国家顧問(2017年9月19日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ミャンマーのアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問は19日、同国のイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)が大量に隣国バングラデシュに避難している問題について国民向けのテレビ演説を行った。国連(UN)が「民族浄化」と非難する今回の問題について、国際社会に対し、ミャンマーの宗教・民族を超えた団結を支援するよう求め、ロヒンギャ難民の帰還受け入れにも言及した。

 8月25日にミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州で治安部隊がロヒンギャの武装集団に対する軍事作戦を開始して以来、数百人が死亡し、計41万人以上のロヒンギャがバングラデシュへと越境した。

 ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞者でもあるスー・チー氏はこれまで公の場でロヒンギャ問題について発言せず、軍に自制を求める姿勢も示していなかったことから、国際社会から強い非難が上がっていた。

 約30分におよんだこの日の演説でスー・チー氏は「憎悪や恐怖は私たちの世界の災難の元だ」と述べた上で「ミャンマーが信仰や民族で分断された国となることを望んではいない」と強調した。

 また、スー・チー氏は暴力により避難を余儀なくされた「すべて」の民族に遺憾の意を表す一方、身元確認を条件に難民の帰還を受け入れる用意があると述べた。
【翻訳編集】AFPBB News