乾電池IoTか変える現実世界「MaBeee祭」飛行船からマインクラフトまで、こどもと大人の夢が繋がる

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スマホからおもちゃや家電がコントロールできる乾電池型IoT「MaBeee」を知っているだろうか。
この「MaBeee」をどう活用するのか? というアイデアを競う、「MaBeee祭」が、9月16日に開催された。

一次審査を通過してイベントにエントリーしたのは40組。
作品の展示・発表、そして優秀作品の表彰が行われた。審査員としては、
福岡俊弘氏(デジタルハリウッド大学教授、元週刊アスキー編集長)
林伸行氏(ジャーナリスト/コンサルタント)
鷹木 創氏(スマートニュース株式会社メディア事業開発)
佐藤 ねじ氏(プランナー/アートディレクター)
川井 敏昌氏(FabCafe LLP COO)
等が参加。
バルーンのコントロールやマインクラフトとの連携など、従来にないMaBeeeの活用アイデアが展示・発表され、イベントを盛り上げた。

●電池式のおもちゃや家電をスマホからコントロールできる
MaBeeeは、“乾電池に魔法をかけよう!”のキャッチが使われている。
魔法みたいにおもちゃや家電をスマホからコントロールできるようにしてくれる「乾電池型IoT」とも呼ばれている。

例えば、
おもちゃのプラレールやミニ四駆をスマホから、動かしたり、停車したり、進行速度を調整したりすることができる。
また、乾電池を使うLED照明を点灯、消灯したり、明るさを調整したりすることも可能だ。

MaBeeeの見た目は単三乾電池と同じ形で同じサイズ。
その中に単四乾電池を入れて使用する。

中に入れた乾電池の出力をスマホから変更することで、おもちゃや家電の動きをコントロールする仕組みだ。実際の操作は、スマホアプリによって行う。
使う機器に合わせた専用のアプリも、iOS、Android向けすでにいくつか提供されている。
アプリ画面でレバーを上下してコントロールするほか、スマホを振ったり、声を出したりして操作することもできる。

今回のイベントで求められたのは、すでによく知られているプラレールやミニ四駆を動かす“以上”の発想と使い方だ。

参加者の作品はいずれもユニークで斬新なものばかりだ。
企業内でIoT活用のアイデア提案として活用しているという参加者、IT系企業内のグループ、理系や技術系の学生による作品もある。
コントロールするアプリから自作する参加者も多く、アイデアだけではなく、技術的にレベルが高い作品も多かった。

ユニークな作品の中から、いくつかをご紹介しよう。「空飛ぶMaBeee」は、ヘリウムガスで浮かぶバルーンをコントロールする作品だ。2枚のプロペラを2つのMaBeeeで個別にコントロールすることで、空中を自由に飛ばすことができる。動力部分には、100円ショップで販売される爪磨きのモーターが使われているとのこと。テーブルの上を動く展示が多い中、宙に浮かぶ作品はひときわ目を引いた。


「空飛ぶMaBeee」(大谷和利さん:林伸行賞)


「ChaaaGe」は、スマホをふることでエネルギーをチャージし、かわいいキャラクターをいっきに走らせる。
キャラクターが止まった位置によって賞品がもらえるなど、ルーレット的な要素もある。友達どうしで集まったときや、パーティーやイベント会場でも盛り上がりそうだ。
専用アプリもオリジナルで制作されていて、かわいいキャラクターと、アプリのデザインと完成度の高さも注目を集めた。


「ChaaaGe」(チームiクラフト:鷹木創賞)


出展作品にはそのほかにも、声で発射できる水鉄砲の「バンバンバーン」や、ミニチュアサイズの器が作れる「ゆびろくろ」など、数多くのユニークな作品があった。

その中から大賞に選ばれたのは、「マインクラフトでクリスマスツリーを点灯」(中田淳平さん)。
マインクラフト(仮想世界)の中でクリスマスツリーを点灯させると、現実世界のクリスマスツリーがMaBeeeにより点灯するという作品だ。
受賞した中田さんによると、「子どもとマインクラフトを遊んでいてMaBeeeと繋げれば子どもを驚かせられるのではと考えた。現実と仮想をつなぐものを作ってみたかった」とのこと。




大賞を受賞した中田淳平さんの「マインクラフトでクリスマスツリーを点灯」。MaBeeeを開発・販売するノバルスの岡部顕宏代表取締役からは、「バーチャルとフィジカルの同期、演出ができるMaBeeeの特性を体現する作品」とのコメントがあった。

今回のイベントに出展されたのは大人による作品が中心で、レベルが高いものだったが、「親子で遊びたい」「子どもを楽しませたい」との目的で作られた作品が多いことも印象的だった。
MaBeeeの利用シーンとして、子どもとコミュニケーションする場面は、1つ欠かせないところだろう。親子で楽しむことで、今後子どもからの出展が増えることも期待できる。

また、今回は第一回となる「MaBeee祭」だったが、参加者同士が意見や感想を交わすなど、交流する場面も多く見られた。こうした交流の中から、さらに新しいMaBeeeの活用アイデアが生まれることも期待できるイベントだった。