かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍したリオ・ファーディナンド【写真:Getty Images】

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元イングランド代表DFファーディナンド氏、プロボクサー挑戦「衝撃的な転身へ」

 サッカー・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドの黄金期を支えた元イングランド代表の伝説的DFリオ・ファーディナンド氏がプロボクサーに転身するという。複数の英メディアが報じている。

 かつて、オールド・トラフォードで鉄壁の守備陣を形成した英雄が、ピッチからリングに舞台を変える。そんな仰天ニュースを英メディアがこぞって報じている。

 英紙「ザ・サン」は「リオ・ファーディナンドが電撃発表へ マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドとしてボクサーに転身」と特集した。

 以前からプロボクサー顔負けのスパーリングの練習動画を掲載していたが、記事は「この転身は全世界のスポーツ界にとって最大のサプライズだ」と驚きをもって伝えている。

 パンチの練習を行う動画には「ボクシング・フライデーだ…左、右、左、右。よっしゃ、回りくどいことはしないぜ!」とメッセージを添えて投稿。記事によると、2015年に乳がんで妻を亡くして以来、ボクシングに没頭していたという。

 ライセンスはまだのようだが、正式発表後に取得する方針の模様だと伝えている。

プロボクサーに転向した元サッカー選手も激励「自分の人生を歩めばいいんだ!」

 また、ファーディナンド同様にサッカー選手からプロボクサーに転身したカーティス・ウッドハウスが「リオ・ファーディナンドがプロボクサーの道を歩むと決めたなら、それが最高の決断であることを祈っている。彼がすることをよやかく言う奴も出てくるだろう。だが、自分の人生を歩めばいいんだ!」とツイッターで激励したことも紹介している。

 このビッグニュースは「ザ・サン」のみならず、英紙「ガーディアン」は「リオ・ファーディナンドがプロボクサーという衝撃的な転身へ」と報じ、英衛星放送局「スカイ・スポーツ」も「リオ・ファーディナンドがプロボクサーのキャリアの扉を開く発表へ」と伝えるなど、こぞって報じている。

 ファーディナンド氏は2002年にマンチェスター.Uに当時のイングランド史上最高の移籍金64億円で加入。MFデービッド・ベッカムらと黄金期を築き、通算公式戦400試合以上に出場。イングランド代表としても81試合出場のキャリアを誇っていた。

 13年限りで引退したが、188センチの長身で世界のストライカーを食い止めてきた屈強な肉体はサッカー界でも屈指。38歳となったが、そのパワーは新天地でも発揮できるのか。

 今年は元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏がプロテニスデビューしたことが話題を呼んだが、イングランドの英雄の異例の挑戦に注目だ。