18日、米国のトランプ大統領のツイッターの文章を韓国の一部メディアが誤訳し報じたことをめぐり、韓国大統領府が「南北関係に及ぼす影響が大きい」としてメディアに対して読者の誤解を招かぬよう迅速な対処を求めた。資料写真。

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2017年9月18日、米国のトランプ大統領のツイッターの文章を韓国の一部メディアが誤訳し報じたことをめぐり、韓国大統領府が「南北関係に及ぼす影響が大きい」としてメディアに対して読者の誤解を招かぬよう迅速な対処を求めた。韓国・ニューシスなどが報じた。

トランプ大統領は17日深夜(日本時間)、北朝鮮による相次ぐ挑発を受け文在寅(ムン・ジェイン)大統領と行った電話会談の内容について、次のようにツイッターで明かした。「文大統領に、ロケットマン(金正恩〈キム・ジョンウン〉朝鮮労働党委員長を指す)がどう過ごしているかを尋ねた。北朝鮮では給油のために長い行列ができているそうだ。なんと哀れな!」。

問題となったのは、ツイートの後半「Long gas lines forming in North Korea.Too bad!」の部分だ。これは、北朝鮮への石油輸出に一定の上限を設けるなどした国連による対北制裁の影響で、北朝鮮国内で石油供給が滞っている状況をつづった文章なのだが、これを韓国の一部メディアが「長いガスのパイプラインが北朝鮮に形成中だ。遺憾だ」と誤訳して伝えた。文大統領が先に言及したロシアから北朝鮮、韓国までを結ぶ「長いパイプライン」事業構想を、トランプ氏が「遺憾だ」と批判したものと解釈したのだ。

大統領府関係者は18日午前、記者懇談会を開き「一部のメディアは訂正したとのことだが、また一部メディアではその過程についての説明もなく、今朝までああした報道がそのまま続けられたことについて極めて遺憾に思う」と誤報を厳しく批判、「現在の状況が非常に厳しく朝鮮半島が一触即発の状況であるだけに」として、関連報道に慎重を期すようメディアに強く求めた。大統領府がマスコミの報道をめぐって自ら懇談会や会見を行い立場を表明するのは初めてのことという。

今回の語訳・誤報については韓国のネットユーザーからも批判の声が相次いでおり、「これって中学レベルの英語だと思うけど?」「英語は文脈が重要なのにねえ」「英語の解釈もできないで、どうやってマスコミを運営してるんだ?」「記者たちがきちんと大学を出た人なのか疑問」「誰でもマスコミの特派員になれそうだな。裏口採用をしてないか確認が必要」といった声がコメント欄に並んだ。

また、「これが韓国メディアのレベルなんだよ」「マスコミがこうだから恥ずかしくてやってられない」といった声も。

一方で、「間違えたんじゃなくて、わざとやったんでしょ」「誤訳じゃなくて攻撃だよ」との憶測や、「記者の見たいこと、聞きたいことだけでなく、きちんと事実を報じて」と求める声も上がっている。(翻訳・編集/吉金)