「ディバラを北朝鮮に連れていきたい」 イタリア上院議員の“政治利用”発言が波紋

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訪朝したラッジ議員のラジオ番組での発言が、イタリア国内で物議を醸す

 度重なるミサイル発射や核実験により国際社会に大きな問題を生んでいる北朝鮮情勢だが、イタリアの上院議員がサッカー選手を政治利用しようとする発言を残して波紋を呼んでいる。

 イタリアのラジオ局「ラジオ・クザノ・キャンパス」に出演したアントニオ・ラッジ上院議員は、訪朝したことを明かした上で衝撃的な発言を繰り出している。

「北朝鮮へ行くことに恐怖はなかった。それは間違いない。金正恩氏はスポーツが大好きだと聞いている。だから私は、ユベントスのスーパープレーヤーであるパウロ・ディバラを北朝鮮に連れていきたい。ディバラが行けば20万人のスタジアムが満員になり、場外のパブリックビューイングにも大画面が必要になるだろう。彼と一緒に北朝鮮に行くのは素晴らしいだろうね」

 ラッジ議員はユベントスのエースであるアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラを伴って訪朝することを望むという、衝撃の発言を行った。北朝鮮という国際社会で孤立する存在に対する政治活動は、それだけでも物議を醸すものだが、さらには他国の選手であるディバラにも飛び火させる発言に、イタリア国内では波紋が広がっている。

ユーベ、ディバラ側は発言に反応せず

 このニュースを報じたイタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」のコメント欄でも、「自分だけであのミサイルのみを愛する国に行ってくれよ」「海外票だけで年金を得る拝金主義者」「ミサイルは人間ではないから対話は不可能だ」など、辛辣な言葉が相次いでいる。

 サッカーを政治利用するこの発言に対して、ユベントスもディバラも現時点では反応せず、沈黙を守っている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images