モデルとして第一線で活躍すると同時に、NPO団体「ランド・オブ・ドリーム」の代表を務めるマリーさん。今月の連載から2回にわたり、団体を立ち上げることになったきっかけや、"子ども達の未来を創る"をスローガンに掲げる活動内容について紹介してもらいます。

昨今、イジメ・虐待・貧困等のあらゆる外的要因によって、とても困難な境遇で生きることを余儀なくされる子供たちも少なくありません。学校や家庭、社会のどこにも居場所がなく、生きることに消極的でいる子ども達がたくさん居ると感じています。実際、日本には家庭で暮らすことのできない子どもが現在約3万人いると言われています。その多くは児童養護施設に引き取られ、そこで生活することを余儀なくされているのが現状です。

私が2014年7月に立ち上げた社会人ボランティア団体「ランド・オブ・ドリーム」は、地域社会の中で子どもの健全な育成を守るために活動している社会人ボランティア団体です。全国でひとりでも多くの子ども達が夢や希望を自ら見つけて、そこに熱意を注ぐことによって生きることへの幸せを見出せるようになることを願い、少しでもその力になることができればという思いで始めました。

主なサポート事業は4つあります。

学習支援事業

自立支援事業

寄付仲介事業

DREAM PROJECT (ドリームプロジェクト)事業

私たち団体の基盤であるこの支援事業を通して、主にイジメや貧困が原因で学校に行けない不登校児童や、児童養護施設等の福祉施設で生活をする子ども達に支援活動を行っています。苦しい状況下で生活をする子ども達をサポートし、彼らの存在価値が大きなものであることを伝えて守っていこうと、マリーの多くの友人達も協力してくれています。

DREAM PROJECT (ドリームプロジェクト)事業は簡単にいえば職業体験になるのですが、モデルとして活動してきたマリーが子ども達にできることのひとつとして、独特の人脈を子ども達に繋げてあげることが彼らにとって大きな刺激になるのではという、団体立ち上げのヒントになった支援活動の柱です。子ども達がなかなか知ることのできない職業やさまざまな業界で活躍する人達と交流してもらい、そこから自分の得意なことや好きな物を見つけてもらえればと思っています。ダンサー、ヘアメイクアーティスト、モデル、スポーツ選手、サラリーマンなど、多種多様なフィールドで活躍する友人達がボランティアとして活動してくれています。

私が「ランド・オブ・ドリーム」を立ち上げることを決意した一番のきっかけは、東京ガールズコレクション(以下TGC)への初出演でした。TGCはモデルの誰もが目指す大きな舞台。私自身もモデルを始めた頃からその舞台に上がることを目標にしていましたが、これまで事実として、アフリカ系日本人モデルは過去ひとりも出演した前例がないランウェイだったんです。それでもどうしても諦めずに戦い続けてきた2014年、TGCのオーディションに参加させてもらえる機会に恵まれ、長年の願いを叶えることができました。

その当時、私はいろいろなお仕事の案件で「あー黒人は採ってないんだよね」とか、「黒人不可」と書かれた募集要項を目の当たりにしたりして、ハーフブラックの自分が置かれる境遇の厳しさを身にしみて感じていました。肌の色が黒いことが不利になることが本当によくあったので、正直TGCのキャスティングに合格するなんて夢にも思っていませんでした。でも、いつだって悔しい想いの中で「いつか絶対!」と思い、諦められない自分がいたんですよね。私がモデルを始めて8年間、共に戦い、二人三脚で励まし続けてくれていた所属事務所の社長が泣きながら「マリー! おめでとう! TGC決まったよ!」って電話してきてくれたことを、今でも鮮明に覚えています。

TGC史上初、1人目のハーフブラックモデルとしてランウェイデビュー。夢は諦めなければ必ず叶う。そのことを身を以て経験した私がTGC出演の翌日にすぐに立ち上げ準備に入り、創設したのが「ランド・オブ・ドリーム」という団体なんです。

私は、日本人の母とアフリカ人の父のもとに東京で生まれ、幼少期を東京と神奈川で過ごしました。しかし、保育園・小学校・中学校では見た目の違いからイジメに遭い、母と父が常に不在の家庭で暮らすなど、今振り返ると幼少期は苦しい思い出ばかり。でも、その辛い経験が団体設立の原点となったんです。

自分が社会に出てからは、あの辛かった当時、生きる希望も夢もなかったマリーの目の前に、何か新しい世界を見せてくれるものや人との出逢いがあったのならば、こうして力強く、何かに夢中になって生きる自分にもっと早く出会えたのかなと思うことがよくあって。もし、昔のマリーのように苦しんでいる子がいるんだったら、同じ思いをして欲しくないなって。1日でも早く夢を見つけて、夢を持って、生きていって欲しいって思ったんです! 「ランド・オブ・ドリーム」はマリーのライフワークであり、そして大切な居場所。みーんなでHAPPYになりたい! とにかく、ただそれだけ! 子ども達の大切な宝物で溢れるような場所として、これからもずっと続けていきたいです。

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