何でわかってくれないの⁉ 社内の会話を スムーズにするたった一つのワザ

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会社は効率重視のルールで回っている

社内で、自らの意見を言ったり、報告や相談をする機会はとても多くあるはず。そんな時、自分は間違ってはいないのに、なぜか話が通じにくかったり、途中で話を遮られたり、聞いている相手の顔がだんだん曇っていく…という経験はありませんか?もし、そういうのが度重なるようなら、あなたの話し方を見直すべきかもしれません。

なぜなら、会社は効率重視で成り立っているから。つまり多くの場合、回りくどい、あいまい、不確定…などに時間を割くのはもったいない、という暗黙のルールがあるのです。例えば、会議は自分のもやもやを話す場所ではなくて、自分で考えたことを道筋立てて話し、それに意見をもらう場所。報告や相談は自分の考えていることが先にあり、それにアドバイスをもらう場所。

あなたから話を聞く相手は、いつもまとまった話に対して、一つ上の意見やアドバイス、もしくはイエスかノーを入れる状況を用意されている、という形でありたい、というわけ。

でも、そのルールを無視すると、全体に仕事のスピード感が落ち、トーンダウンしてしまう。周囲はあなたが、あなたの役割を全うしていない、というレッテルを貼ってしまうのです。

効率を重視するなら、主語→述語→目的語の順番で

あなたがつまずきがちなのは、きっとそのルールを無意識のうちに踏み外しているからです。そこで、解消する方法は、たった一つ。話を主語→述語→目的語、と話すこと。

この方法で話すと、相手は、あなたが何を自分に求めているかがわかり、そのつもりで向き合ってくれます。さらに、話のオチが見えているから、話が脱線しにくくなるのです。そして、この方法で話す時、結果的に自分の意見をまとめてからでないと、話はしにくいのです。

例えば、上司に意見をもらいたい時は、こんな風に話すといいでしょう。
「◯◯さん、この間の案件ですが、私なりにまとめてみたので、意見をいただけますか?」
という話し方で入ります。そうすると、相手は何に対して、何をすればいいのかが理解でき、頭の中を切り替えやすくなります。その上で、続く話も常に「◯◯は◯◯だと思うんです。なぜなら〜」という順番で話していけば、話の道筋は見えています

これは、メールでも同じです。長い内容や、いくつかの案件を聞く時は、文章の合間に箇条書きを入れるなど、返信するほうも整理してものごとを捉えやすくするといいでしょう。箇条書きになっていると、要点を抽出して伝えられるので伝わりやすくなります。

もし、今、あなたが社内のコミュニケーションで困っていたら、ちょっとこんなことを意識して話してみてください。あなたが変わることで、相手も変わってくるに違いありません。

 

ライター:豊田紗江
参照:『女子の想いをわかってもらえる話し方』