北朝鮮外務省の報道官は18日、国連安全保障理事会が16日に発表した報道機関向けの声明を非難する談話を発表した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

国連安保理は、北朝鮮が15日に弾道ミサイル「火星12」型を発射したことを受けて、緊急会合を開いた。会合では発射を厳しく非難するとともに、国連加盟国に対して北朝鮮に対する制裁の着実な実施を求める報道機関向けの声明を発表した。

談話は、「米国の対朝鮮制裁策動はわれわれの対外経済関係はもちろん、人民の生活に直結したテコまで全面封鎖する無謀な段階に至った」と述べた。

つづけて、「これは、われわれの体制と政権はもちろん、わが人民を物理的に完全に抹殺しようとする最も極悪非道で反人倫的な敵対行為である」と非難した。

また、「米国の内心は、朝鮮半島と地域で緊張激化と戦争の勃発を願わない諸国の反発をなだめ、どんな術策を弄してでもこれらの国々を対朝鮮制裁・圧迫に引き入れようとするところにある」と指摘した。

さらに、「半世紀以上にわたる制裁の中でも、名実共に核強国の地位を堂々と占めて経済強国の建設において飛躍的な発展を遂げているわれわれが制裁などに動揺すると思うのはきわめて愚かな妄想である」と強調した。

その上で、「米国の対朝鮮制裁に便乗している国々は、朝米間に実際の力のバランスが成される時に何を言うべきかということをあらかじめ考えておく方がよかろう」と述べた。