5月のバルサ戦では2ゴールと大暴れした乾。同じカンプ・ノウで再びハイパフォーマンスを披露できるか。(C)Getty Images

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 土曜日のリーグ戦で柴崎岳を擁するヘタフェを2-1の逆転勝ちで下し、開幕4連勝を飾ったバルセロナ。今日火曜日には、本拠地カンプ・ノウに13位・エイバルを迎える。
 
 ヘタフェ戦でハポネス(日本人)の柴崎が鮮烈ボレーを決め、スペイン国内のみならず世界中に特大のインパクトを与えた。そして今回、エイバルには日本代表MF、乾貴士がいる。昨シーズンの最終節にカンプ・ノウで衝撃の2ゴールを奪い、一躍その名を轟かせた(試合はバルサが4-2で勝利)。スペインのメディアはこぞって、この再戦を煽っている。
 
 バルセロナの地元紙『Sport』は「東洋の呪い」と題して、柴崎に続いて今度は乾がバルサに襲い掛かると報道。「土曜日はガクにしてやられたが、今度はその同胞であるイヌイの番だ。前回の対戦で2ゴールを奪い、バルサ相手に初めてゴールを決めたハポネスとなった。今シーズンのエイバルでも好調で、エルネスト・バルベルデ(監督)は対策を練っているはずだ」と記した。
 
 テレビ局『RTVE』のウェブサイトは、試合前日会見に臨んだバルベルデ監督の「エイバルは厄介なチームだ。連携プレーに長け、とくに鋭いカウンターが脅威」というコメントを引用。そして乾については、「今回もエイバルの急先鋒となる。はたしてバルサは彼の技巧を止められるのか?」と書き綴った。
 
 さらに『Real Sport』紙もマッチプレビューを掲載し、乾は4-4-2システムの左サイドハーフで先発すると予測。「リオネル・メッシvsタカシ・イヌイ」と銘打ち、両選手が両チームの攻撃のキーマンだと説明した。「エイバルでもっとも危険な男が、イヌイだ。バルサは前回2ゴールを奪われただけに警戒を強めているだろうが、彼に意識が集中すればさらにエイバルにチャンスが広がる」と記し、乾と右SBネウソン・セメドのマッチアップがひとつの見どころだとした。
 
 とはいえ同紙は、「エイバルはペドロ・レオンの負傷欠場が大きく、前線が迫力不足」と見立て、「0-3でアウェーチームの黒星」と予想している。
 
 土曜日のゲームでは柴崎が、バルサのリーガにおける「451分間無失点」を打ち破ったが、その前にゴールを決めたのが、昨シーズン最終節の乾だった。
 
 バルサvsエイバルの一戦は、日本時間の水曜日午前5時キックオフ。乾のハイパフォーマンスに期待だ。