杉田が決めた!日本が3勝1敗でワールドグループ残留を決める [デ杯ワールドグループ・プレーオフ 日本対ブラジル]

写真拡大 (全5枚)

 男子テニスの国別対抗戦、デビスカップ・ワールドグループ・プレーオフ「日本対ブラジル」(9月15〜18日/大阪・靭テニスセンター/ハードコート)の最終日、日本は第1試合のダブルスを落としたものの、第2試合のナンバーワン対決で杉田祐一(三菱電機)がストレート勝利を飾り、3勝1敗でワールドグループ残留を決めた。また、予定されていた添田豪(GODAI)とギジェルメ・クレザ(ブラジル)の第3試合は勝敗決定のため、行われなかった。

◇   ◇   ◇

 9月15日の初日にシングルスで2勝を挙げていた日本。しかし、16日は雨天により中止、17日も台風18号の影響で暴風警報が発令されて早々に中止が決まり、中2日空いての試合となった。

 第1試合のダブルス。一気の3連勝で決着をつけたい日本は、内山靖崇(北日本物産:複461位)とマクラクラン勉(複138位)がマルセロ・メロ(複3位)/ブルーノ・ソアレス(複12位)のブラジル・ペアに挑んだ。

 マクラクランは25歳にして日本デ杯代表デビュー。ダブルスのスペシャリストだ。ニュージーランドから日本に登録変更となったのが、この6月になる。複138位の世界ランキングは日本選手の中でトップ。岩渕聡監督は「ダブルスにかけている選手をメンバーに入れたかった」とその起用の理由を語った。

(写真)内山(右)/マクラクラン勉の日本ペア

「ダブルスプレーヤーだし、サーブ&ボレーヤーだし、(マクラクラン勉は)非常に組みやすい」と内山。しかし、ふたりは第1セットこそタイブレークにもち込んだものの、ポイント2-7でセットを失うと、第2セット以降はブラジル・ペアのサービスゲームをブレークすることができず、結局、6-7(2) 4-6 2-6のストレート負けに終わった。

「第1セットを取れたことが大きかった」とソアレス。「彼らにはない経験が僕らにはある」とメロ。グランドスラム大会でも優勝経験のあるブラジル・ペアは、世界ランキングを比べるまでもなく、やはり強かった。「ひとつも(1セットも)取れなかったのは悔しい」と内山が言えば、マクラクランは「第1セットを取りたかった。チャンスはあったが、相手が強かった」と敗戦を受け入れた。

(写真)ブラジルの強力ダブルス、スアレス(後方)/メロ

 これで日本の2勝1敗。第2試合は杉田(単42位)とチアゴ・モンテーロ(単116位)のナンバーワン対決となった。杉田は第1セット1-1から先にブレークを許して1-3とリードされるが、「試合自体は自分がコントロールできると思っていた」と落ち着いていた。その言葉通り、1-3から怒涛の9ゲーム連取で完全に流れを引き寄せた。

 杉田のプレーからは自信がみなぎっていた。「本当に大きな重圧を感じて戦っていた」と言うが、その重圧に押し潰されることなく、得意のストロークでポイントを重ねた。モンテーロは「得意のフォアハンドに回り込みたかったが、それをさせてもらえなかった」と肩を落とした。

 最後はモンテーロのフォアハンドがベースラインを割った。6-3 6-2 6-3で勝利を決めた杉田は両手を高々と上げた。「ランキング的にも自分が(シングルスで)2勝を挙げないといけない立場。その責任を果たすことができてうれしい」。日本がブラジルを3勝1敗で下し、3年連続でワールドグループの残留を決めた。

(写真)29歳の誕生日を勝利で飾った杉田(右から2人目)と出迎える岩渕監督(右)

 メンバー全員で記者会見場に姿を見せた日本チーム。「初日に2勝できたことが大きかった。(2日間の中止も)ふたりが(体力を)回復できたことを考えればよかった。スタッフを含めたチーム全員の勝利です」と初陣を飾った岩渕監督が口にした。

(写真)記者会見での日本チーム

 錦織圭(日清食品)、西岡良仁(ミキハウス)、ダニエル太郎(エイブル)の主力3人を欠きながらも勝利をもぎとった。「層の厚さを感じるようになってきた」と岩渕監督が言葉に力を込める。日本にとってはワールドグループ残留を決めた以上に、大きな意味のある勝利だった。

 来年のワールドグループのドローは20日の水曜日に抽選で決まる。日本時間で午後11時過ぎの予定。日本の1回戦の相手はどこになるのか。ホームかアウェーか。気になるところだ。

(テニスマガジン/Tennis Magazine)

※トップ写真は、デビスカップ・ワールドグループ・プレーオフ「日本対ブラジル」戦で勝利を飾った日本チーム。左から添田豪、マクラクラン勉、岩渕聡監督、内山靖崇、杉田祐一(撮影◎毛受亮介/テニスマガジン)

※文中の世界ランキングは9月11日付