熱狂的な母国ファンに支えられ、ベルギーとフランスが決勝へ [デ杯準決勝]

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 男子テニスの世界国別対抗戦、デビスカップ準決勝「ベルギー対オーストラリア」(9月15〜17日/ベルギー・ブリュッセル/室内クレーコート)は、ベルギーのダビド・ゴファンとスティーブ・ダルシーが最終日のシングルスに勝ち、劣勢を巻き返して優勝歴28度のオーストラリアを3勝2敗で倒す殊勲をやってのけた。

 一方、フランス・リールで行われたもうひとつの準決勝「フランス対セルビア」(9月15〜17日/クレーコート)は、ジョーウィルフリード・ツォンガがセルビアのドゥサン・ラヨビッチを2-6 6-2 7-6(5) 6-2で退け、フランスを18度目の決勝へと導いた。

 ツォンガの勝利でフランスは3勝1敗としたあと、消化試合となった最後のシングルスはプレーしていない。

 11月24日から26日に行われるデ杯決勝はフランスが開催国となるが、サーフェスが何になるかなど詳細の発表はこれからだ。

●ゴファンの踏ん張りで流れを変えたベルギー

 ベルギーはダブルスを戦ったあと、1勝2敗でリードを奪われていたが、熱狂的な母国の観客の応援に支えられ、形勢逆転に成功した。まず、ゴファンが、オーストラリアのエースであるニック・キリオスを相手に第1セットを落としながらも6-7(4) 6-4 6-4 6-4で挽回勝ち。続いてダルシーが、オーストラリアのジョーダン・トンプソンを6-4 7-5 6-2のストレートで下した。

「出だしは非常に厳しかった」と、ベルギーの監督ジョン・バンヘルクは言った。「キリオスは非常に厳しい相手だ。しかしダビドは踏ん張り続け、そこから我々は少し流れを変えることができた。これはダビドにとって、そのキャリアに跡を刻む重要な勝利だ。彼のプレーは驚くべき素晴らしさだった。キリオスとトンプソンも称えたいが、我々は素晴らしいテニスをプレーしたと私は思っている」。

 過去3度の対戦で一度もキリオスに勝てていなかったゴファンは、いいリターンを見せ、キリオスの強烈なショットをカウンターで返す賢いテニスを披露。もともとよかったデ杯での成績をシングルス16戦15勝に向上させた。

 一度しか自らのサービスゲームを落とさなかったゴファンは、第4セットのここをキープすれば勝利というゲームで、2本のサービスエースを決めて3時間の戦いに終止符を打ったあと、コートの上に仰向けに倒れた。

「すべてはタイミングにかかっている」とゴファンは自分のリターンについて言った。「僕はほかの選手より早くボールを見る(判断する)ことができる。だから、おそらくそれゆえ僕のリターンはいいのだろう」。

 ダルシーは勝負のかかった最終シングルスでジョン・ミルマン(オーストラリア)と対戦することになっていたが、オーストラリアの監督レイトン・ヒューイットはラインナップを変え、ミルマンの代わりにトンプソンを送り込んだ。ダルシーが手にした7つのブレークポイントのうち5つをものにし、優勢な戦いぶりを見せたことから判断すると、この作戦は功を奏さなかった。ダルシーは34本のウィナーを決め、つかんだ最初のマッチポイントで、ネットコードに当たったボールをバックハンドボレーでとらえ、試合を締めくくった。

●フランスの立役者はツォンガ

 フランスは、2010年決勝のセルビアに対する敗北の雪辱を果たし、3年前、結果的にスイスに敗れたとき以来の決勝進出を果たした。

 フランスは過去9度デ杯で優勝しているが、最後の優勝は2001年の対オーストラリア戦だった。一方ベルギーは、過去2度決勝に進んでいるがいずれも敗れ、今回初のデ杯優勝を狙っている。

「ホッとしたし、うれしいよ」とフランスのヤニック・ノア監督は言った。「デ杯で優勝するというのは並外れたことだ。この選手たちとともにタイトルを勝ち獲れるよう願っている」。

 ノアは1991年、1996年の優勝時にもデ杯監督だった。つまり監督として決勝で一度も負けていない。選手としての彼は1983年に全仏で優勝しているが、1982年のデ杯決勝ではアメリカに敗れていた。

 開催国のフランスに厳しいチャレンジを強いたが、ついに力尽きたセルビア・チーム。ツォンガがチームに勝利をもたらすポイントを決めたあと、フランス・チームのメンバーたちは会場でウイニング・ランを行った。

 ツォンガは、この対戦でフランスのために2勝を勝ち獲った。彼は金曜日の初日にデ杯初出場の22歳、セルビアのラスロ・ジェレをストレートで下し、対戦を1勝1敗にもち込んでいた。それからグランドスラム大会優勝歴2回のダブルス・ペア、ニコラ・マウとピエール ユーグ・エルベールのフランス・ペアが、フィリップ・クライノビッチとネナド・ジモニッチのセルビア・ペアを倒し、フランスに2勝1敗とリードを与えていた。

 今年初めにデ杯をスキップすることを決めたツォンガは、考えを変えて、この対戦でフランス・チームに復帰を果たした。

 第1セットでのツォンガはラヨビッチに圧倒されたが、第2セットでは、彼に早期のブレークを与えたラヨビッチのダブルフォールトに続き、重要なポイントでプレーレベルを引き上げて立ち直った。

 第3セットは双方が引かない拮抗した展開に。ラヨビッチは、タイブレークで2つのセットポイントをセーブしたものの、バックハンド・リターンをネットにかけ、先に崩れることになった。

 第4セットの序盤には、ツォンガが3度のブレークチャンスをものし損ねたが、ラヨビッチがダブルフォールト、フォアハンドのネットミスと、アンフォーストエラーを続ける中、4度目のチャンスをつかみ取った。

 ツォンガは、そこから自分のサービスをラブゲームでキープ。続くゲームで----金曜日にフランスのルカ・プイユに対して5セットの戦いを強いられていた----ラヨビッチが疲労のサインを見せ始める中、ふたたびサービスをブレークした。ツォンガが次のサービスをキープして試合に終止符を打ったとき、フランスはよろこびに沸いた。(C)AP(テニスマガジン)

※トップ写真はデビスカップ準決勝「ベルギー対オーストラリア」戦に勝利したベルギーのエース、ダビド・ゴファン(写真◎Getty Images)
Photo: BRUSSELS, BELGIUM - SEPTEMBER 17: David Goffin of Belgium celebrates defeating Nick Kyrgios of Australia in the fourth set during day three of the Davis Cup World Group semi final match between Belgium and Australia at Palais 12 on September 17, 2017 in Brussels, Belgium. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

※本文中の写真はデビスカップ準決勝「フランス対セルビア」戦に勝利したフランス・チーム(写真◎Getty Images)
Photo: LILLE, FRANCE - SEPTEMBER 17: France's Jo-Wilfried (3th L) Tsonga celebrates winning his match against Serbia's Dusan Lajovic with team mates during their singles rubber in the Davis Cup World Group semi-final tennis match between France and Serbia at Stade Pierre Mauroy on September 17, 2017 in Lille, France. (Photo by Sylvain Lefevre/Getty Images)