デジタルに比べて、“音が丸い”のもラジカセの魅力のひとつだ。

写真拡大

アナログレコードやラジカセなど、若者の間で“アナログ”なものがはやっているという。しかもそれは、懐古趣味ではなく、デジタル時代だからこそ生まれた現象だったのだ!

◆尖った若者は、アナログレコードからカセットテープに注目!

「昔から聴いていたわけではないけど、勝手にノスタルジー感を味わっています」

 そう語るのは20代男性。DJが趣味のひとつになったこともあってか、アナログレコードが若者の間で再流行している。一般社団法人日本レコード協会によると、’10〜’16年で生産数はそれまでの8倍の80万枚となっており、「ももいろクローバーZ」「Perfume」などもレコードで新譜を発表するなど、ここ数年で急激な復権を遂げた。

 しかし、カセットテープ、アナログレコード専門店「waltz」のオーナー・角田太郎氏曰く、「より尖った感性を持つ若者の間ではレコードよりもカセットテープに注目が集まっている」そうだ。

「今の時代はストリーミングで音楽は聴き放題。なのに、カセットテープを買っていく20代が増えています。『自分だけのスタイルを持ちたい』若者が、あえてウォークマンを腰に下げカセットで音楽を聴くスタイルを楽しんでいます。また、カセットでしかリリースされない音源も増えているので、大手メディアが取り上げない音楽を聴けるのも魅力なようです」

 カセットテープ復権の理由は?

「’00年代後半に、アメリカのインディーズレーベルがノリでカセットでの新譜リリースを始めたことがきっかけ。カセットテープが重要アイテムになった映画(※)のヒットも世界的なブームをけん引しました。日本ではモデルやアーティストがSNSで投稿しているのを見て、興味を持つようです」

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1395114

 店舗に来てカセットの虜になる若者も多いという。

「配信に慣れて音楽は目に見えないものだと思っていた若年層にとって、カセットテープは目で見える音楽。見た目もオシャレでかわいく、トレーディングカードのように集めたくなる魅力がある」

●20代の声
オシャレで、自分だけのスタイルとして楽しめる!

【「waltz」オーナー・角田太郎氏】
国内外から注目を集める、世界で唯一のカセットテープ専門店「waltz」(中目黒)のオーナー。CD・レコードショップなどのバイヤーを経て本店を開業。1万本以上のカセットテープを所持。

(※)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』:世界中で大ヒットしたSFアクション映画。カセットテープがキーアイテムとして登場する。5月に公開された続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』も話題に
― 20代アナログ復権現象を追う ―