米カリフォルニア州ロサンゼルスで行われた第69回エミー賞の授賞式に登場したショーン・スパイサー元大統領報道官(2017年9月17日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米ロサンゼルス(Los Angeles)で17日行われた第69回エミー賞(Emmy Awards)の授賞式に、7月に辞任したショーン・スパイサー(Sean Spicer)前米大統領報道官がサプライズ登場し、報道官時代に物議を醸した発言をもじったコメントを披露して、かつての仇敵といえるコメディアンらをはじめ聴衆を大いに沸かせた。

 コメディアンのスティーブン・コルベア(Stephen Colbert)氏が政治色の濃いオープニングトークを展開する中、授賞式のガラ・イベントをテレビで見ている人は何人いるだろうかと問い掛けた次の瞬間、ホワイトハウス(White House)の記者会見で使われるものをまねた演台と共にスパイサー氏が舞台に登場。「今回のエミー賞の聴衆は、過去最大になるだろう。以上。会場でも、世界中でもだ」と述べた。

 これは、スパイサー氏が大統領報道官に就任した直後、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の就任式の人出について行った発言をもじったものだ。就任式の聴衆が少なかったことはテレビの映像や写真などからも明らかだったが、トランプ氏はメディアが実際より少なく見せたなどと批判。これを受け、定例会見でトランプ氏を擁護したスパイサー氏は「今回の大統領就任式の聴衆は、過去最大だった。以上。会場でも、世界中でもだ」と述べ、米国民を絶句させた。

 この発言はテレビで格好のネタにされ、コメディー番組ではスパイサー氏の物まねが定番の笑いとなった。

 皮肉たっぷりのスパイサー氏の登場に、エミー賞授賞式に集まった人々は仰天し、大喜び。聴衆の中にはコメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ(Saturday Night Live)」でスパイサー氏に扮して人気を博したメリッサ・マッカーシー(Melissa McCarthy)さんもおり、スパイサー氏もトランプ氏も「サタデー・ナイト・ライブ」は政権に対する風刺が行き過ぎだと批判していただけに、今回の登場はなおさら衝撃的なものとなった。

「サタデー・ナイト・ライブ」は今回のエミー賞でコメディーシリーズ部門作品賞を受賞。マッカーシーさんは「動揺したスパイサー氏」の物まねで「クリエイティブ・アーツ・エミー賞(Creative Arts Emmy Awards)」を受賞した。

 また同番組からは、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)元国務長官に扮したケイト・マッキノン(Kate McKinnon)さんがコメディーシリーズ部門の助演女優賞を、トランプ氏に扮したアレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)さんが同部門の助演男優賞を受賞した。
【翻訳編集】AFPBB News