「○○だから安全」という食品神話には、 意外な “リスク” が隠れている! 科学ジャーナリストの松永和紀さんが「新鮮だから安全」の間違いを公開する。

●メロンで、リステリア菌食中毒死の危険が!

 2011年、米国で「カンタロープ」というメロンが原因の食中毒で、33人が死亡した。

「メロンの網目にリステリア菌が入り込み、汚染されたメロンを食べた人が感染しました。多くは高齢者で、メロンを1回で食べきれずカットして冷蔵庫に保管しており、その間に菌が増えた可能性も指摘されています」

 リステリア菌による食中毒は、ほかにコールスローサラダなどが原因となり発生している。

●白菜の浅漬けで、O157食中毒死の危険が!

 現在の漬け物は塩分濃度が低く菌が繁殖しやすいため、とくに浅漬けでは腸管出血性大腸菌O157による食中毒が起きることがある。

「2012年、北海道で、白菜の浅漬けが原因による食中毒で8人が亡くなった事例があります。これを受け厚生労働省は、浅漬け製造の際は食品添加物である殺菌剤を使うか、75度で1分間加熱するよう、事業者に求めました」

 2014年には、花火大会の露店で売られた冷やしキュウリが原因で、500人以上のO157中毒患者が発生している。今月も、群馬県と埼玉県にある総菜店で販売された総菜を食べた3歳児が死亡している。

●鶏刺しで、ギラン・バレー症候群を発症する危険が!

 レバ刺しやユッケなどが問題視される中で、人気を集めているのが鶏肉の生食。とくに鶏刺しは、鹿児島、宮崎などでは郷土料理として親しまれてきた。

「しかし鶏肉の生食による食中毒も毎年、非常に多く発生しています。原因はカンピロバクターという細菌。多くの人は下痢や発熱などですみますが、一部の人は数週間後に足や顔面の麻痺、呼吸困難などの症状が現われる『ギラン・バレー症候群』を発症します」

(週刊FLASH 2017年9月5日号)