本田真凜【写真:Getty Images】

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「真央2世」に注目「日本の歴史で最も華々しいマオ・アサダの正真正銘の後継者」

 フィギュアスケートのUSインターナショナルクラシック(米ソルトレイクシティ)は16日(日本時間17日)、女子SP首位の本田真凜(関大高)がフリーで131.52点をマークし、合計198.42点で優勝を飾った。圧巻のシニアVデビューを飾った16歳に日本メディアが殺到し、米メディアは人気ぶりを浅田真央さんになぞらえて評している。

 日本の天才少女が明るく、美しく、そして華麗にリンクを舞った。本田は「トゥーランドット」の優雅なメロディーに合わせ、冒頭の3回転ルッツを成功。その後も大きなミスなく演じ切った。空気が薄い標高1300メートルで体力で酸欠になりかけ、演技後はぐったりと倒れ込んだが、優勝で見事にシニアデビューを飾った。

 熱演による優勝を受け、米スケート専門メディア「アイスネットワーク」は次世代を担う日本の16歳の足跡を伝えている。

「彼女がまだ11歳の時だ。マリン・ホンダは日本メディアによって、日本の歴史で最も華々しいフィギュアスケーターであるマオ・アサダの正真正銘の後継者として任命された」

 このように記し、ノービス時代に頭角を現した当初、日本メディアから「真央2世」と期待されてきたことを紹介。しかし、それとともに“真凜フィーバー”が巻き起こったことも記述している。

「ホンダに対して大々的な取り上げもまた急激な加速を見せることになった。それは、ここ数十年において、日本がフィギュアスケートに対し、爆発的な人気が発展してきたこともある」

テレビ6局、新聞10社の真凜フィーバーに驚き…本田は「『ネクスト・アサダ』は幸せ」

 記事によると、今大会は本田のシニアデビューのため、日本からテレビ局6社、新聞社10社などが押し寄せたといい、日本での爆発的な本田とフィギュアスケートの人気に驚いた様子だ。

 しかし、そんな重圧も成長著しい16歳にとっては力になっていたようだ。

「私はカメラが大好きです。それを向けられるほど、もっともっと良くなっていきます。もし、誰かが私のことを『ネクスト・アサダ』になれると思っているなら、それを聞いて幸せに感じます。私の夢はメダルを勝ち取ることなので」

「真央2世」と期待されることについて、こう話したといい、そんな本田を「早い年齢で向けられてしまっている過剰な注目を一切プレッシャーには感じていないように見えた」と称賛している。

 シニアデビュー戦にして圧倒的な優勝。もちろん、浅田さんの存在を超えていくのは、到底簡単なことではない。しかし、将来が楽しみな存在であることは間違いない。