星野源とPerfumeはなぜ抜群の相性を誇る? 『Perfume FES!!』大阪公演の共演から紐解く

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 Perfumeの主催する“夢の対バンフェス”こと『Perfume FES!!2017』が、9月14日の大阪城ホール公演で閉幕。6月の幕張も含めた計6日間で約7万人の動員を記録した。

 そのなかでも特に注目度が高かったのは、9月13日に大阪城ホールで行なわれた星野源との対バン。同じ事務所・同じ振付師(MIKIKO)といった共通点も多く、星野のライブにかしゆかが登場するなど、交流を深めてきた2組が共演し、星野の「恋」を4人で踊ったことが話題になったが、その熱狂は公演発表の瞬間から凄まじいものだった。

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 リアルサウンドでは、当日現地でその光景を目撃したという音楽ブロガーのレジー氏を直撃。彼はこの共演が「『待望の』という以外の言葉が見当たりません」というほど大きなものであったことを語ってくれた。

「星野源とPerfumeは、双方がファンであることもたびたび公言していましたし、音楽番組などで一緒になった際には4人での写真をSNS上にアップするなど、近い関係性にあることはよく知られていました。また、星野源の『恋』および『恋ダンス』に関する2組の“ニアミス”も、今回の共演に対するわくわく感につながっていたように思います。例えば、昨年の紅白歌合戦では出番がPerfume→星野源という思わせぶりな並びだったので『もしかしてPerfumeも恋ダンスを踊るのか?』とファンは色めき立っていましたし、『ミュージックステーション』では星野源の歌唱中に恋ダンスを座って振りコピするPerfumeの姿がテレビに映し出されたこともありました」

 続けて同氏は、今回のハイライトである“恋ダンス”について、現場で起きた出来事を熱を込めた様子で以下のように語る。

「『恋』直前の『時よ』のアウトロ中に3人がサプライズ的に登場して一緒にダンス、そこから『恋』につながるという演出も素晴らしかったです。この曲のためにMIKIKO率いるダンスカンパニー・ELEVENPLAYを模したような衣装をつくるなど、双方の本気が垣間見えるステージでした。また、『時よ』『恋』を踊るPerfumeがあまりにもしっくりきていて、この曲はやはりMIKIKO先生のダンスなんだなというのを改めて感じましたし、彼女の振付が持つ記名性の高さが改めて際立ちました」

 また、アンコールも大きな見どころであったと続ける。

「アンコールではPerfumeの3人とほしゆか(星野源)、ながゆか(長岡亮介)のアコギ2本によるセッションが行われましたが、最新曲の『If you wanna』とインディーズ時代の『スウィートドーナッツ』が全く違う雰囲気の楽曲になっていたのも面白かったです。星野源は自身のライブでもNUMBER GIRL『透明少女』などの弾き語りを行っていますが、ぜひ今後Perfume楽曲もレパートリーに入れていただきたいですね。また、Perfume3人の生歌も貴重でした」

 最後に同氏は、2組の共演に感じた今後への可能性について、こう話してくれた。

「音楽的なチャレンジを続けているアーティストたちが、あれだけの規模の会場で平日に行われたライブに満杯の人を集めているということ自体、非常に喜ばしいことだと思いました。メインストリームにいながらエッジを効かせたことをやる、という部分で共通項のある2組だと思うので、これからも刺激し合っていいアウトプットを出していってほしいです。あとは単純に『もう一度やってほしい!』と思いました。行きたいのに行けなかったという人はかなり多いはずですし、あ〜ちゃんもMCでチケットの売れ行きに言及して『また源さんにお願いしてみよう!』とも話していたので、ファンとしてはあの組み合わせで全国ツアーをやるくらいの取り組みを期待したいです。『日本の音楽って楽しいな』と素直に思えるライブだったので、より多くの人たちが体験できるような場があるといいなと」

 メインストリームで挑戦を続けながら、人気を拡大する2アーティストによる夢の共演。レジー氏の発言からも、そこには字面以上の可能性と体験があったということがわかるだろう。見られなかったファンへ向けた今後の展開は、果たしてあるのだろうか。(中村拓海)