DF
5 櫻内 渚 ―(87分IN)
4バックに切り替わったあとに右サイドバックとしてイン。出場時間は短いが、山田を追い抜いて攻め上がるなど、持ち前の前への思い切りの良さをみせた。
 
監督
名波 浩 6
ゲームを相手に握られることは想定内。奪いに行くアクションが乏しかったことは課題だが、60分まで無失点に抑えるというミッションは選手に浸透していた。山田を投入し4バックにした後は攻撃で盛り返した。
 
【チーム採点・寸評】
浦和 6
磐田相手に3バックを当ててくるかと思われたが、3試合続けて4-1-4-1を採用。立ち上がりは相手の出足の速さに押されたが、すぐにボールを支配。しかしパスを繋ぐも磐田のブロックを崩せず、セットプレーから失点。以降は後方から相手最終ラインの裏をとる選手にロングパスを送る攻撃を織りまぜてチャンスを作る。後半は攻撃の圧力を高め、青木のパスを興梠がヘッドで決めて同点に追いついたが、逆転はならなかった。
 
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6
終了間際の松浦の決定的シュートを弾いたファインセーブは、チームを敗戦から救う値千金のプレー。失点も高橋のシュートを片手で弾いており、責められない。
 
DF
46 森脇良太 6
アダイウトンには手を焼いていたが、後半の攻撃的なプレーが目を引いた。右サイドを猛然と駆け上がり、クロスや好パスを送り、サイドの主導権を握ることで反撃ムードにひと役買った。
 
2 マウリシオ 5.5
味方からのロングフィードを受けようとする川又と競り合うが、うまく身体を入れられて無駄なファウルにつながった。与えたFKが先制点の起点となった。中村俊の力量を考えれば失策に等しい。
 
6 遠藤 航 6
冷静沈着な守備を見せ、流れから相手に決定的なチャンスを作らせなかった。精度の高いロングボールを裏に走り込む選手に合わせ、決定機も演出。
 
5 槙野智章 6
担当する左サイドで相手に仕事をさせず浦和ペースに貢献。ボールを持って持ち上がっても敵陣深くに侵入することも前残りもなく、従って裏をとられてピンチになることもなかった。
 
16 青木拓矢 6
中村俊やアダイウトンに対しややラフなプレーも。パスの繋ぎ役で目立たなかったが、79分、ボール奪取から裏に走り込んだ興梠に素早く、完璧なロングパスを送り同点弾をアシスト。
 
MF
39 矢島慎也 6(68分OUT)
ボールを数多く触りながら、何度もゴール前に飛び出すフリーランで、後方からのパスを引き出し前半シュート3本。攻めが膠着するなかで、それが磐田攻略の手立てと示した。
 
9 武藤雄樹 5.5
質の高い動きで、相手守備の間々でボールを受け、ポゼッションに貢献。しかし中央からの攻撃は手詰まり。後半は自ら裏へ抜け出し好位置をとるもパスが来なかった。
 
14 平川忠亮 5.5(HT OUT)
今季リーグ戦初スタメン。矢島に決定的なクロスも送ったが、目立った働きは少ない。もっとサイドで押し込みたかった。高橋のマークを外し失点に絡んだ。
 
13 高木俊幸 6(88分OUT)
後方のスペースを気にせずに済む4バックシステムになって攻撃力がより生きている。常に高い位置取りで相手サイドの選手に蓋をしながら、攻めの起点になった。
 
FW
30 興梠慎三 6.5 MAN OF THE MATCH
攻めの組み立てにも加わりながら、相手に気づかれないよう気配を消した忍者のようにスッと裏をとる動きを繰り返した。その怖さに磐田はラインを押し上げられず。オフサイドに何度もかかったが、79分、その動きからゴールを陥れ4試合連続ゴール。今季通算17点得点で得点ランキング単独トップに。
 
交代出場
MF
7 梅崎 司 6(HT IN)
中からの攻めを封じられ、攻撃起点は外からとなっていく中、サイドから迷いなくクロスを送った。森脇とともに、右サイドで攻撃のギアをアップした。
 
FW
20 ズラタン 5.5(68分IN)
矢島に代わって投入されたが、チャンスをあまり作れず、ボールタッチも効果的な動き出しも少なく、本来の“怖さ”を発揮できなかった。
 
MF
38 菊池大介 ―(88分IN)
高木に替わり、終了間際に投入された。短い時間でチャンスはほとんどなかったが、ピンチも招かなかった。
 
監督
堀 孝史 6
過酷な4連戦の2試合目。20日の鹿島との天皇杯を睨み、柏木、阿部、R・シルバを温存し、引き分けた。警戒していたセットプレーからの失点、繋いで崩す力など課題はあるが、新システムにして守備の脆さは払拭されつつある。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。