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マツダが9月14日に発表した新型3列シートクロスオーバーSUV「CX-8」。同日から全国のマツダ販売店を通じて予約受注を開始し、発売は12月14日を予定している。都内で開催された「CX-8」発表会にて、実車を見学することができた。

○窮屈さだけでなく"3列目の疎外感"の解消を目指した室内空間

新型「CX-8」は、3列シートで最大6〜7名の乗車が可能なクロスオーバーSUV。今年フルモデルチェンジされたミドルサイズの「CX-5」、コンパクトな「CX-3」が名を連ねるマツダの国内向けSUVラインナップの最上位モデルとして加わった。北米で販売されている3列シートSUV「CX-9」を日本向けにひとまわり小さくしたようなサイズ感で、全長4,900mm×全幅1,840mm×全高1,740mmとなっている。

3列シートといえば、ミニバンでは定番のレイアウトだが、SUVでは少数派だ。発表会で登壇したマツダ代表取締役社長兼CEOの小飼雅道氏は、まだ国内でミニバンというカテゴリーが確立されていなかった1990年に「MPV」を導入し、市場を成長させたという経緯を踏まえ、「あえてSUVでの3列シートで需要を喚起していきたい」と説明した。

続いて「すべての乗員に快適な室内空間を提供する」とプレゼンテーションを行ったのは、マツダ商品本部主査の松岡英樹氏。実際に筆者(身長156cm)が3列目に座ってみると、足元だけでなく頭上にも多少の余裕が感じられ、3列シート車で強いられがちな窮屈さが、いくぶんやわらいでいる印象を受けた。

松岡氏によれば、「3列目は身長170cmの大人でも無理なく快適に過ごせる空間」とのこと。また、「1列目から3列目まですべての乗員が、普段通りの声量で会話できる」(松岡氏)と、ドライバーとの会話に加われずに疎外感を味わう"3列目あるある"を払拭する静粛性についても言及した。

さて、3列シートミニバンとの差別化として、新型「CX-8」が打ち出しているのがデザイン性だ。エクステリアは、すでにデザイン面で定評を得ている「CX-5」と共通性を持つスタイリングで、多人数乗用車から連想する箱型のクルマとは一線を画す。ミニバンで重宝されているスライドドアの設定もない。その代わりに、リヤドアの開度を最大80度とし、乗降性の良さを確保している。

○北米向け3列シートSUV「CX-9」を思い起こさせる航続距離

新型「CX-8」のエンジンは、2012年に初代「CX-5」で初めて導入されたクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」のみの設定。これに6速ATが組み合わせられる。駆動方式はFFと4WDから選択可能だ。

「SKYACTIV-D 2.2」には導入以来となる大きな改良が加えられており、現行「CX-5」に搭載されているものと比べて、最高出力は129kWから140kW(190ps)、最大トルクは420N・mから450N・m(45.9kg-m)に向上している。これによって「CX-5」よりも増加している車両重量と乗車定員に対応した。

「SKYACTIV-D 2.2」は、JC08モードで17.6km/L、WLTCモードで15.8km/Lという燃費性能も実現。これと72Lの大容量燃料タンクによって、東京から九州まで無給油で走ることができるという。燃料タンクの大きさと、1,137kmという航続距離の長さは、北米向けの3列シートSUV「CX-9」をほうふつとさせる。

新型「CX-8」の価格は319万6,800円(税込)から。10月29日まで、全国の会場でプロトタイプ先行展示イベントが順次開催中であるほか、10月13〜22日まで東京ミッドタウンで開催される「DESIGN TOUCH 2017」、10月27日から11月5日まで東京ビッグサイトで行われる「第45回東京モーターショー2017」でも一般公開される。