攻撃ではほとんど何もできなかった大迫だが、チーム自体の出来が最悪であり、彼ひとりでどうにかできるものではなかった。 (C) Getty Images

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 9月17日(現地時間)、ブンデスリーガ第4節が行なわれ、ドルトムントは5-0でケルンを下した。

 前節で前半に1人少なくなったフランブルクを攻めあぐねて開幕3連勝を逃したドルトムントが、リーガ18チームで唯一全敗のケルンをホームに迎えた一戦。香川真司はリーガでは4試合連続のベンチスタート、大迫勇也は3試合連続でのスタメン出場となった。
 
 開始から2分、ドルトムントはショートカウンターからヤルモレンコが相手との間合いを詰めながら高速のクロスを入れ、ニアに走り込んだフィリップが頭で合わせて、いきなり先制ゴールを奪う。
 
 早くも動いた試合は、その後、大部分の時間においてケルン陣内で進んでいく。2列目に位置取った大迫は、もっぱら守備で奔走することを余儀なくされ、攻撃に絡むことは稀だった。というより、ケルンの攻撃が機能することがほとんどなかったのだ。
 
 苦しいアウェーチームをさらに追い詰めたのが、アディショナルタイムの2失点目。CKからGKホルンがボールを落としたところを、パパスタソプーロスに詰められゴールは、直前にパパスタソプーロスがハインツを押していたため、ファウルかと思われたが、VARの結果、主審はセンタースポットを指さした。
 
 後半もドルトムントは立ち上がりから猛攻を仕掛け、開始1分もしないうちにオーバメヤンが完全に抜け出して決定的なシュートを放ったのを皮切りに、ダフードの数度にわたるきわどいシュートが立て続けにケルン・ゴールを襲う。
 
 そして58分、ヤルモレンコの右からのクロスからフィリップがヘディングシュートを放った際、ケルンのクリュンターがこれを手で止めてPK判定。オーバメヤンは難なくGKの逆を衝き、決定的な3点目のゴールをホームチームにもたらす。
 
 さらにその2分後、完全に守備が崩壊したケルンを攻め続けたドルトムントは、右サイドを抜け出したピシュチェクのグラウンダーのクロスをオーバメヤンが反応良く合わせて4点目を決めた。
 
 全く良いところのないケルンは64分、大迫を下げてDFのソーレンセンを投入したが、それで守備が改善されることはなく、69分にはダフードのドリブル、スルーパスからフィリップに技ありの浮き球のシュートを角度のないところから決められ、ついに5失点目を喫した。
 
 74分になってようやくまともなシュートを放ったケルンは、79分にクリュンターが右サイドをひとりで破ってGKと1対1を迎えた場面ぐらいしか、見せ場は作れなかった。まさにこれ以上ないほどの完敗である……。
 
 試合はアディショナルタイムなしに終了。ドルトムントにとっては、前節フライブルク戦、1-3で敗れたチャンピオンズ・リーグのトッテナム戦と、不満の残った直近2試合の鬱憤を晴らす大勝となり、4試合連続無失点、そしてホームでの無敗記録を40に伸ばした。
 
 一方、ケルンは開幕4連敗。ヨーロッパリーグを含めれば、公式戦5連敗となり、状況はより深刻なものとなってしまった。
 
 なお、ドルトムントの香川には、前節に続いて出場機会は訪れなかった。
 
 ブンデスリーガ第5節は平日開催となり、9月20日、ドルトムントは敵地でハンブルクと対戦し、ケルンはホームにフランクフルトを迎え撃つ。今回は実現しなかった日本人対決が、どちらの試合でも見られるだろうか。