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Who will care if their driverless box is a Mazda or Maserati ?

 
インスティテューション・オブ・メカニカル・エンジニアーズ(機械技術者協会)のロンドン本部へ行き、素晴らしい数時間を過ごした。今日ここで、有能なエンジニアが大勢参加するなか、現在もっとも注目されている技術である自動運転のセミナーが開催された。

 
わたしの役目は、オンラインセミナーのために専門家一団の司会をするという、考えてみればやさしい仕事だった。専門家たちが、自動運転をよく知らない人たちからの何気ない質問に確実に回答するようにすればよく、わたし自身は質問に答える必要がなかったからだ。

 
AUTOCARで長年活動しているジェイ・ナグリーとヒルトン・ホロウェイもエキスパートの一員として参加し、自動運転の社会受容性と実用面について話した。専門家の多くは技術的な課題は克服できると考えており、現在は社会受容性と実用面に焦点が移ってきている。

 
だが、とても回答が難しいふたつの質問がある。この質問に首尾よく答えた人にまだ出会っていない。ひとつは、自動車業界はどうやって人々に自動運転車を手に入れたいと思わせるのか。そして、もうひとつは、もし自動運転が普及したら、その運転手のいらないクルマがマツダであろうとマセラティであろうと、いったいだれが関心を持つだろうという質問だ。ブランド信仰は、現在と同じように重要になるだろうか? そうではなくなるかもしれない。
 

“初めて” 毎日をともにするブランド

人生にはいつも “初めて” がある。今週はわたしにとって初めてBMWミニ・ブランドのクルマを毎日の足にした週になり、850mile(1370km)ほど走らせた。過去16年間にBMWミニを何台も運転しているが、正直なところ、生活をともにしたことはなかった。

 
つまり、表通りの狭いスペースに駐車したり、フットワークの悪いクルマを横目にラウンドアバウトをハイスピードで走りぬけたことはなかったし、早起きして交通量の少ない高速道路を猛スピードで走ったこともなければ、早朝4時半にカミさんや近所の人たちを起こさないように少し離れたところでアイドリングをしたこともなかった。

今週乗ったミニは、編集部(英国版)で長期テストを行っているクーパーDクラブマンだった。日を追うごとにこのクルマが好きになっていったが、少し変わった小さな短所もいくつかある。そのなかでいちばん大きい悲しむべき短所は、スタイリングだ。横から見ていると、列車の客車が思い浮かんでくる。

ミニ・クーパーDクラブマン いい所は?

それでも、このクルマにはとくに優れている点がいくつかあるが、まず驚くのは、同じクラスのクルマとは大きく異なることだ(頑丈に造られ、レスポンスもステアリングフィールも正確で、シートポジションとキャビンのデザインは独特)。また、6速MTのディーゼルはトルクがあり、スムーズで高速巡航性が高く、どのような運転状況でもレスポンスがよい。それに経済性も極めて高い。

メーター表示が必ずしも正しいとは限らないが、交通状況が許す限りきびきびと走行しても、燃費表示は54mpg(19.1km/ℓ)だった。今回のように、また機会があればミニに乗って一週間を過ごしてみたいと思う。次回はもっと軽量で短くて馬力がある、3ドアのクーパーSがいいかもしれない。

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)