子どものために割く時間は、いくらあってもたりないもの。とくに、突然の子どもの要求やケアにスムーズに対応するのは、結構大変なものです。「でも、いろいろ工夫をすることで、省ける手間がありますよ」。そう語るのは、食育教室を主宰する和田順子さん。ポイントは子どもに「自分でやってもらうこと」にあると言います。子どもに自分でやってもらうための5つのアイデア

自身も2人の男の子の育児に奮闘する和田さん。試行錯誤の結果行き着いた、今、自宅で実践しているアイデアを教えてくれました。●その1:おやつとお茶は、自分で用意させる


子どもの帰宅と仕事の終了時刻が重なることが多いという和田さん。毎日のおやつは子どもたちに準備してもらうことにしています。「以前は、私の背の高さの食器戸棚におやつ用のお皿とコップをしまっていたため、毎回『ママ取って』と言われていました。お茶やお水を飲みたいときにも『ママ、コップ取って!』。私の作業が中断されるため、おやつ用のお皿とコップを子どもの手の届く場所に収納することにしたんです。そこは、もともと調理器具が入っていた場所ですが、子どもの手の届きやすい場所なので変更しました」。あわせて子どもが飲む麦茶の場所も、手に取りやすい位置に変えることに。今では麦茶を、保冷ポットに入れて出しっぱなしにしています。●その2:泥だらけの服は、自分で下洗い


この時季外出先から帰ってくる子どもたちは、いつも泥だらけ。これに加えて、週2回、泥だらけの野球ユニフォームを和田さんは洗濯しています。「とはいえ『汚さないで』と言っても無理な話です。そこで、子どもが自分で下洗いをできる方法を考えました」。洗面台で洗うと水びたしになるので、お風呂に入るときに下洗いをしてもらうことに。

「でも、洗浄力の強い洗濯石鹸を裸の子どもに使わせるのは不安。いろいろ試した結果、プラスチック製の小さな洗濯板とボディーソープを併用がいいことに気づきました。子どもたちも楽しみながら、汚れの9割は落としてくれますね。完全に落ちない場合は私も洗いますが、これで、泥だらけの服を持ち帰られても、ため息をつかずに済むようになりました」。●その3:ぞうきん・タオルはいつも出しっぱなし


なにかをこぼしたり、雨で濡れて帰宅したり。そんな子どもたちのために、その都度ぞうきんやタオルを取り出してふいてあげることは、ときにしんどいこともあるかもしれません。
「これも子どもたちにやってもらうことにしました。子どもの手の届く場所に、ぞうきんとタオルを準備。わが家の場合、ぞうきんはつっぱり棒を活用してダイニングテーブルの下、タオルは玄関です。自分でふいて、使ったら下洗いをしておくルールに。子どももいちいち小言を言われないし、私も言わなくて済むし、家庭円満です」。●その4:掃除機は、子どもに扱いやすいものに、手の届く場所に


子どもが外から持ち込んだ砂、勉強机周辺床の消しゴムや鉛筆削りのかす、ダイニングテーブル下の食べかす…。いくら床掃除をしても追いつかないという和田さんのお宅。「さっと使えるハンディータイプにもなる掃除機を購入したところ、子どもたちが自分でやりたがるように。そこで、子どもが取り出しやすい収納場所に変えたら、自分で勝手に取り出してゴミを吸い取るようになりました。子どもたちがこまめに吸い取ってくれ大助かりです」。今では夫までも自分からやるようになったとか。その5:洗濯物を自分でしまえるように、専用ケースを用意


以前はいくら言っても、たたんで重ねた洗濯済の洋服を片づけてくれなかった子どもたち。それが、無印良品の持ち手つき収納ケースに入れるようにしたところ、子どもがよく片づけてくれるようになりました。運んでいるときに、なだれが起きなくなったことが理由です。「狭い廊下を全力疾走して自分の部屋へ。布製の収納ケースであれば、子どもでも安心です」。

何度も同じことを繰り返して、子どもは成長します。頭ではわかっていますが、忙しいときに何度もやられると「いい加減にして…」と思ってしまうのは、親であっても人間だから仕方のないことでしょう。ため息をつかず、そして小言を言わずにすむ「仕組みづくり」をすることで、子どもも親も笑顔で毎日を過ごしたいものです。

●教えてくれた人
【和田順子さん】
会社勤務を経て、野菜ソムリエ、薬膳インストラクター、食育インストラクター、全国2人目のサルベージ・プロデューサーの資格を取得。札幌で野菜教室「good food, good life」を主宰。ブログ「good room, good life」を更新中