イベント『オオサカアイドルフェスティバル2017 in TOKYO』を日比谷野外音楽堂で開催したたこやきレインボー

 5人組アイドルグループのたこやきレインボーが主催するイベント『オオサカアイドルフェスティバル2017 in TOKYO』が10日、東京・日比谷野外音楽堂で開催。このイベントは、大阪を代表するアイドルが一堂に会する夏フェスとして2014年にスタート。4年目となる今年は舞台を大阪から東京に移し、たこやきレインボーのほか、個性豊かなアーティストがパフォーマンスをおこなった。夏を締めくくるにふさわしいお祭り騒ぎで東京の夜を彩った。

オープニングから水バズーカ

たこやきレインボー

 入場するときに、「場内には雨が降るので荷物はここに入れてください」とジップロック付きのビニール袋を手渡された。この日は、真夏の暑さが戻った快晴日。「え?」と思いつつも、その場は素直に受け取り、席に座るや、ビニール袋は鞄の中へ閉まっておいた。

 イベントは、主催者のたこやきレインボーがオープニングアクトとして登場し、幕を開けた。彼女たちは、「ちちんぷいぷいぷい」「どっとjpジャパーン」「踊れ!青春カルナバル」と3曲を立て続けに披露。冒頭から激しいパフォーマンスを見せた。

 祭り曲、キュートに攻めたワッショイナンバーなど“お祭り騒ぎ”できる楽曲を軸に据え、短いライブの中へたこやきレインボーのライブの魅力を濃密に詰め込み、たこ虹家族(ファンの呼称)たちと一緒に頭から盛り上がっていた。巨大な水バズーカを、3曲合わせて十数発も連発。頭上高くから滝のように降り注ぐ水で、観客もずぶ濡れになりながら楽しんでいた。そうか、だからビニール袋を配っていたのか…と、気づいたときには後の祭り(笑)。でも、それが、夏の野外を舞台に開催している「オオサカアイドルフェスティバル」ならではの風景。

 オープニングアクトのたこやきレインボーのライブを受け継ぎ舞台へ姿を現したのが、この日MCを務める、ドランクドラゴンの塚地武雅とアシスタントの声優・武隈史子。2人の司会進行に合わせ、ここからはイベントに出演する個性的なアーティストたちが次々とステージを彩ってゆく。

個性豊かなパフォーマー

ライブのもよう

 最初に登場したのが、堀くるみとよく似た尼崎のディープゾーンからやってきた「アマゾンくるみ with B」。彼女は、2人のメンズを従えて登場。彼女の名前に付いた“アマゾン”は、尼崎ゾーンの略。with BのBはバイトの略称であることが判明。アマゾンくるみがセクシーな出で立ちで披露したのが、アリアナ・グランデの「Break Free」。歌い出した途端、ハイトーンからロングトーンまで高らかに冴え渡る歌声に素直に圧倒された。ステージング、歌唱力ともに、アマゾンくるみは強烈なインパクトを残してくれた。

 2番手を飾ったのが、赤と青のボディコンスーツに身を包んだ、春名真依と彩木咲良によく似た、ゆう子と温子から成る「バブル時代」。彼女たちは、華やかだったバブル時代の思い出を語ろうとするが、その発言はどうも現代っ子。「ザギンでシースー」など業界用語を用いるが、無理やりな面も否めない。極めつけが、バブル時代が歌った韓国のアイドルグループ少女時代の「Gee」。「おいおい、バブル時代にまだK-POPは日本に入ってきてなかったぞ」「バブル時代と名乗りながら少女時代って、その洒落」と、きっと誰もが心の中で2人へ突っ込みを入れていたに違いない。ただ、ステージングと歌唱力に関しては、こちらもプロクオリティ。圧倒的な存在感を発揮しながら、セクシーに魅せるライブを描き出していった。

 3番手に登場…する予定だった「うめみかん」だが、メンバーのうめちゃんが「私、本当はうめが嫌い。だから活動を辞める」と本番前に駄々をこねてしまった。楽屋で必死に説得をするみかんちゃん。ということで、ステージに現れたのが、根岸可蓮に似たマネージャーの佐藤さん。舞台上でひたすら謝り倒す佐藤さんは、うめみかんの変わりに仕方なく倖田來未バージョンの「キューティーハニー」を歌うことに。イントロが流れたとたん、それまでペコペコしていた姿から一変、いきなりセクシーに攻めの姿勢でステージングを展開。その変わりっぷりは流石じゃない! 挑発的なライブとは裏腹に、歌い終わったとたんにペコペコする姿へ戻る様もあっぱれでした。

 4番手に姿を現したのが、清井咲希に似た尼崎あゆみ。彼女は、アマゾンくるみと同じ尼崎にあるエンジェル産婦人科で生まれ、今は、同じ歯医者に通っている仲良し…ではなく、ライバル。舞台上では「AMAでーす!!」と連呼しながら、豹柄のAMA文字が入ったTシャツを着てアピール。もちろん歌ったのは、浜崎あゆみの「BLUE BIRD」。こちらも、完全にAYUに成りきった圧巻のステージングを見せた。

 イベントのトリを飾る、たこやきレインボーの出演前には、数本のラジオCMを放送。どれもがシニカルな笑いを含んだ内容。その中の1本には、「うめみかん」も参加していたことをお伝えしておこう。

盛大に迎える夏のフィナーレ

たこやきレインボー

 改めてイベントのトリを飾ったのが、たこやきレインボー。冒頭を飾った「サンデーディスカバリー」の時点で、改めて水バズーカを喰らったときには、「キター!!」「ヤラレター!!」な気分。でも、一番にヤラれたのは、たこやきレインボーのステージングなのは言わずもがなでしょう。

 自己紹介ナンバー「絶唱!なにわで生まれた少女たち」を通し胸熱なステージングでせまれば、「叫べ!ガウガール」では、メンバーとたこ虹家族たちが気持ちを一つに「ガウガウ」叫びを上げてゆく。

 ステージがあるのは、オフィスビル群に囲まれた日比谷公園内。大きな公園とはいえ、野音の中からも近隣のビルが見え、目線を上げれば、日曜日の夜でも煌々と明かりの灯るオフィスも目に入ってくる。そんなビジネスマン街へ向けた…わけではないが、最新シングル「まねー!!マネー!?Money!!」を通し、会場中にメンバーとたこ虹家族たちによる「マネー!!」「カネー!!!」の熱いコール&レスポンスが飛び交っていた。その声が、もし近隣のオフィスまで届いていたとしたら…おっかねー(笑)。

 「なにわのはにわ」「レインボーレボリューション」「めっちゃPUNK」など、パワフルでロックな楽曲を通し、会場中へ「ウッホウッホ」と熱い掛け合いが生まれた。新曲「TACOYAKI's Burning」は、激しいギターの音が炸裂した魂も肉体もバーニングさせるハードロックナンバー。たこやきレインボーが、新たな熱狂ソングを誕生させた。

 中盤には、アコースティックなスタイルにアレンジした、たこやきレインボーの歌うウルフルズのカバーナンバー「ええねん」歌唱。5人の温かな歌声に、誰もがじっくりと耳を傾けていた。10代の女の子たちが歌う「ええねん」に触れながら、包まれるような温かさと何処か吹っ切れた解放感を覚えていたのは僕だけだろうか。

 ここからは、ラストへ向かって一気にスパークする。胸をキュンキュンときめかせたキュートな「ほなまたねサマー」が、終わりゆく夏の思い出を刻みつければ、「365Go!」では、メンバーもたこ虹家族のみんなもタオルを振りまわし、熱狂の中ではしゃいでいた。テンションのギアを一気にトップへ押し上げた「ナナイロダンス」。カラフルなペンライトを振りながら、心に光を注いでくれた「ちゃんと走れ!!!!!」。本編最期を飾った「たこ虹物語〜オーバー・ザ・関ヶ原〜」まで、たこやきレインボーは、イベントのトリを飾るに相応しい熱狂のライブをおこなった。

 アンコールではディスコソウル曲「たのしかしまし大阪〜おいでやす〜」を歌い、場内へハートフルな空気を描き、最後に「RAINBOW〜私は私やねんから〜」を披露、会場中に大合唱が生れる祭りを作り上げ、今宵のイベントを楽しく、盛大に打ち上げていった。

 今後のたこやきレインボーは、11月23日には千葉・幕張メッセ 国際展示場8ホールを舞台に「なにわンダーランド 2017」を開催する。さらに、12月31日にはグランキューブ大阪で『西日本アイドルフェスィバル(NIF)2017〜西の方でなんかゴチャゴチャやってます!!〜』も実施。これからのたこやきレインボーの活動を引き続き追いかけていただきたい。【取材=長澤智典】

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セットリスト

オープニングアクト:たこやきレインボー

01. ちちんぷいぷいぷい
02. どっとjpジャパーン!
03. 踊れ!青春カルナバル
オオサカアイドルパート

01. Break Free(オリジナル:アリアナ・グランデ)/ アマゾンくるみ(堀くるみ)
02. Gee(オリジナル:少女時代)/ バブル時代(春名真依、彩木咲良)
03. キューティーハニー(オリジナル:前川陽子、倖田來未)/ 佐藤さん(根岸可蓮)
04. BLUE BIRD(オリジナル:浜崎あゆみ)/ 尼崎あゆみ(清井咲希)

トリ:たこやきレインボー

01. サンデーディスカバリー
02. 絶唱!なにわで生まれた少女たち
03. 叫べ!ガウガール
04. まねー!!マネー!?Money!!
05. なにわのはにわ
06. レインボーレボリューション
07. めっちゃPUNK
08. TACOYAKI's Burning
09. ええねん(アコースティックver.)
10. ほなまたね サマー
11. 365Go!
12. ナナイロダンス
13. ちゃんと走れ!!!!!!
14. たこ虹物語〜オーバー・ザ・関ケ原〜
アンコール
15. たのしかしまし大阪〜おいでやす〜
16.RAINBOW〜私は私やねんから〜