アラサー世代の恋愛と結婚に関する調査、今回は相手の年収に注目します(写真:AH86 / PIXTA)

明治安田生活福祉研究所が行った「男女交際・結婚に関する意識調査」の結果から、25〜34歳のアラサー世代の結婚についての意識と実態を3回に分けてご紹介します(本記事は第3回)。
直近の2015年の調査によれば、平均初婚年齢は夫が31.1歳、妻は29.4歳と、ちょうど結婚というライフイベントに直面する年代です。男女交際・結婚への意識をめぐって、いったい、どのような傾向が見られるのでしょうか。
結婚相手に求める条件として、性格・価値観等の内面的条件もあれば、ルックス・経済力等の外面的条件もあります。本稿では外面的条件の中でも年収に注目しました。
※なお、本稿では「アラサー」を「20代後半」(25〜29歳)および「30代前半」(30〜34歳)と定義します。

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女性が高年収なほど、相手への要求も高くなる

25〜34歳の未婚女性に対して、結婚相手に希望する最低年収額を尋ねたところ、本人の年収が高いほど相手に求める年収額も高くなることがわかりました。たとえば、相手に400万円以上の年収額を希望する割合は、年収200万円以上300万円未満の女性の56.5%、年収400万円以上500万円未満の女性の87.0%となっています。

一方、本人の年収が100万円未満の未婚女性の約2割は、結婚相手に「収入は問わない」と回答しています。


ただ、理想と現実の間には少なからず落差があります。アラサー世代は、結婚への理想と現実についてどのように考えているのでしょう。25〜34歳の未婚者に対して、理想・条件と結婚に対する気持ちを尋ねました。

「理想・条件を特に意識することなく結婚すると思う」は30代前半で男性28.9%・女性34.1%で、男女共に年齢層が上がると割合自体は低くなりますが、20代後半・30代前半共に最も高い割合を占めています。「理想・条件を下げてでもとにかく結婚したい」も、男女ともに約1割いました(男性の20代後半10.8%・30代前半10.8%、女性の20代後半13.7%・30代前半13.3%)。

男性の4人に1人が「条件を下げるなら結婚しない」

一方、「理想・条件を下げるくらいなら結婚したくない」は、男性は約4人に1人(20代後半26.8%・30代前半26.0%)、女性は約5人に1人(20代後半21.7%・30代前半21.8%)と、一定割合はいるようです。

また、「絶対結婚したくない(独身主義)」「結婚したい気持ちはあったが、今ではあきらめている」と回答した人の割合も、年齢層が上がるほど高くなり、合計すると30代前半では約3人に1人が現在結婚を考えていないことになります(男性34.3%・女性30.7%)。


それでは、さまざまな条件の中でも今回の記事のテーマである交際相手の年収が、結婚相手に希望する最低年収額を下回る場合、アラサー女性はどうするのでしょうか。25〜34歳の未婚女性に対して、自分が結婚相手に希望する最低年収額を下回る男性との結婚についてどう考えているかを尋ねたところ、結婚相手に800万円未満の年収を希望する女性の約1〜2割は、その男性とは結婚しない(「そのような人とは交際もしない」+「そのような人と交際はしても結婚はしない」)意向でした。

さらに、結婚相手に最低800万円以上の年収を希望する女性の約3人に1人(34.9%)はその男性と結婚しないと考えているようです。そもそも交際しない、と回答している人も14.3%います。この割合は、最低800万円以上の年収を希望する女性だけが突出しており、相手に高い年収を求める人にとって、結婚を決めるうえで相手の年収が大きな比重を占めていることがうかがえます。


相手の年収が希望する条件を満たさない場合、自分自身が働くことで世帯年収を上げる方法もあります。

25〜34歳の女性に対して、結婚相手の収入が希望する水準以下の場合に共働きをするつもりがあるかを尋ねたところ(既婚者は結婚する際の意識について回答)、収入が希望する水準以下の場合、共働きをしてもかまわないとする割合は約8〜9割と高く、女性の就労意識が高いことがうかがえます。

また、結婚相手に希望する最低年収額が高いほど、「共働きしたくない(と思った)」割合が高くなっています。なお、共働きへの意欲は未婚女性と既婚女性ではほぼ同水準となっています。


共働きを期待する未婚アラサー男性が約8割

次に25〜34歳の男性に対して、結婚後の世帯収入を支えるために結婚相手にも共働きを期待するか(したか)尋ねたところ(既婚者は結婚する際の意識について回答)、「共働きを期待する(した)」は、未婚男性で約8割となりました。一方、既婚男性を見ると年収「400万円未満」の85.0%、「400万円以上」では74.6%が「共働きを期待する(した)」と回答しており、現在の年収が高い男性は、結婚当時に結婚相手に共働きしてもらわなくても経済的には問題ないと判断した人が相対的に多いことがうかがえます。