@AUTOCAR

写真拡大 (全5枚)

JLR’s hand-picked technicians

 
ジャガー・ランドローバー(JLR)がイギリス中部のコベントリーの近くに新設した “クラシック・ワークス” を見学し、素晴らしい3時間を過ごした。ここには厳選された80人の技術者が待機していて、古いジャガーやランドローバーのサービス、リペア、レストアあるいは再生をいつでも依頼できる。また、大切にされてきたクラシックカーや再生品の販売も行われる。

 
このクラシック・ワークスがどんなところなのかは、とても言葉で言い表せない。まったくすごい場所だ(豪州から引き揚げたという50年代のランドローバーは、エンブレムが逆さまについていた)。

 
確かにここは工業団地の一角ではあるが、とても広大で美しいうえに、非常によく考えて造られている。まもなく美しいクルマでいっぱいになるであろうし、そういう古いクルマには愛情や憧れといった人々の気持ちも込められているので、これを書いている今もわたしの心拍数はまだ落ち着かない。

 
いちばん印象に残った展示車は、1970年に登録されたレンジローバーだった。スワンピィというニックネームのこのクルマは、使われないまま同じ木の下に25年間置かれていたが、まもなくレストアが始まる。

ご興味のある方には、9月に始まる見学ツアーへの参加をお勧めする(料金は49ポンド)。驚くべき体験が待っているはずだ。

ジャガーを知る男に訊く「直4のF-タイプ」

そして今日は、お金を払ってもいいと思えるほど楽しい朝を過ごしたばかりだ。伝説的なエンジニアかつドライバーであり、“ジャガーの本質” を理解しているマイク・クロスと一緒に新型ジャガーを試乗したのだ。マイク・クロスはジャガーF-タイプの価格50,000ポンドを切る新しい2.0ℓ/4気筒/300psの追加モデルの開発を行ってきた。

 
ジャガーはF-タイプの持つイメージを壊さないようにこのエントリーモデルをよい出来栄えにしなければならない。低価格で魅力的なモデルを提供するのはマーケティング的には冒険だろうと思っていたのだが、自動車業界で長年研鑽を積むスペシャリストの考え方を聞いて、わたしの幻想は打ち砕かれた。

新たなエントリーモデルはいっそう多くの人たちを惹きつけるので、同時に注目が高まる既存モデルは、価格の引き上げが可能になるだろうとジャガーは予測しているのだ。自動車業界ではよく行われているやり方だという。

 
以前、F-タイプの最大の課題だと思ったのは、ロードノイズだった。2年前、かみさんとわたしはF-タイプのV8 Sに乗って休暇に出かけたが、ロードノイズがとても気になった。それで、帰路はフォルクスワーゲン・ゴルフに乗ってきた連れと、喜んでクルマを交換した。ジャガーによれば、その後、この問題は認識され、解決したとのことだ。今日の短い試乗でも、ジャガーの発言どおり、この件は解決していると感じたが、本格的に試乗をして確かに解決したとわかる日が来るのを楽しみにしている。

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)