調子を上げている乾。力強く、エイバル攻撃陣をリードする。(C)Getty Images

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 雨が降りしきるエイバルで、乾貴士がその技巧を見せつけた。
 
 金曜日のナイトゲームで、エイバルは好調レガネスをホームに迎え、鮮やかな1-0の勝利を飾った。その決勝点をアシストしたのが日本代表アタッカーだ。

 53分、左サイドでボールをカットしたCBアレハンドロ・ガルベスがそのまま敵陣に持ち込み、ワイドに開いた乾へパス。猛然とダッシュしたガルベスの頭にピンポイントクロスを合わせた。
 
 リーガ・エスパニョーラ開幕から4戦連続スタメンで、この日は第1節以来のフル出場。スペインの国内メディアは乾のシーズン初アシストとレガネス戦のパフォーマンスに対し、軒並み高い評価を与えた。
 
 速報ページで「完璧な軌道を描いた、最高のお膳立て」と評したのが『Marca』紙。決勝点を挙げたガルベスに最高点の3を付け、乾には他の2選手とともに2の好採点をつけた。「素早いコンビネーションにレガネス守備陣は付いていけなかった。イヌイがしっかり位置を見極め、ガルベスが豪快にねじ込んだ」と書き綴ったのは、『Capital Deporte』紙だ。
 
 全国紙の『Mundo Deportivo』は「まるで演奏を奏でるように、ゴールを奪った。イヌイの正確無比なクロスを決めたのはガルベスだ」とゴールシーンを描写。北米のスポーツサイト『Bleacher Report』スペイン版は「エイバルにリズムをもたらしていたイヌイが、ついにレガネスの堅牢をこじ開けた。走り込んだガルベスにピタリと合わせたのだ。ほぼ日本人選手のゴールと言っていい」と報じている。
 
 米スポール専門チャンネルの『Espn』スペイン版も詳報。「イヌイはガルベスのゴールを華麗にアシストすると、その後のゲームは支配。左サイドで違いとなってチームを牽引し続けた。追加点こそ奪えなかったが、出色の出来」と乾のパフォーマンスを褒め、「終始攻勢のエイバルにとっては1点で十分だったようだ」と、ホームチームがスコア以上の内容差で勝利したとレポートしている。
 
 試合を重ねるごとに、どんどん調子を上げている印象の乾貴士。エイバルは星をこれで2勝2敗のタイに戻し、暫定6位に浮上した。