世界中で増えているアオコの大発生、愛犬を守るためにも覚えておきたい

暑い季節には池や湖など水のあるところに愛犬と出かける機会も増えますね。水難事故などは多くの人が注意するのですが、意外と知らない人の多い危険のひとつにアオコというものがあります。アメリカのEco Watchという環境保護を訴えるウェブサイトに、このアオコの大発生が増加しているというレポートが掲載されました。この記事ではアオコが犬に及ぼす危険についてご紹介いたします。

アオコってなに?

湖や池などで富栄養化が進み、水面を覆い尽くすほどの藻類が発生し水の表面が緑色や青緑色になった状態をアオコと呼びます。(海洋で同じことが起こると藻類の色の違いから赤潮と呼ばれます。)

近年は農業に使われる肥料の流入、工業排水、地球温暖化による気温や水温の上昇のために、以前はアオコが発生しなかった地方でもアオコが確認されるようになっており、発生の頻度自体も高くなってきています。

アオコを形成する藻類の中には肝臓障害などを起こす毒素を発生させるものもあります。アオコが発生している湖に飛び込んだ犬が水から上がった後具合が悪くなり、動物病院に行って処置をしたものの数時間後に亡くなってしまったなどの例が数多くあります。
全ての藻類が有毒なわけではないのですが、無毒か有毒かの識別は専門家でさえ水質検査をしてみないとわからないそうですので、表面が緑色になっているような水には決して犬や子供を近づけないよう注意が必要です。
特に春から秋にかけて、天気の良い暑い日が続いた後にはアオコの発生率が高くなりますので気をつけましょう。

犬がアオコの毒の影響を受けてしまったら

アオコの被害を受けてしまう動物の中でも、野生動物以外で一番多く被害が報告されているのが犬だそうです。飼い主といっしょに屋外に遊びに行くことも多く、水に飛び込むのが大好きな犬も多いので、これは納得のいくところですね。
遊びに行った湖や池の表面に緑や青緑の藻類が浮いていたら、犬のリードは常につないだ状態で速やかに水のそばから離れましょう。もしも犬が水に飛び込んだり、水を飲んだりしてしまった場合には次のような症状が出ないか注意深く観察します。

嘔吐下痢や血便食欲減退目の白目の部分が黄色くなる尿の色が茶色っぽく濃くなる震え、けいれん、起き上がれない大量のよだれぐったりして元気がない皮膚の発疹

少しでも異常が見られれば早急に動物病院で診察を受けましょう。
むしろ、異常がなくても危険な可能性のある水に接触した場合は、病院で診てもらっても良いくらいです。
自然のものなので、その恐ろしさがあまり認識されていないアオコですが、身体に入ると数時間で死亡することもある危険度の高いものだと知っておきましょう。

まとめ

湖や池などの淡水に藻類が異常発生して水の表面が緑色になるアオコ。近年は地球温暖化や水質汚染の影響などもあり、以前よりも発生する地域や頻度が増えています。
自然のものだからと油断しがちですが、水に飛び込んだり飲んだりすると命に関わる危険なものです。アオコの発生が多い暑い季節には、犬と水辺に出かける機会も増えるので特に気をつけたいですね。アオコが危険なものだと知らないと、もしも水遊びの後に犬の具合が悪くなった時に、その理由が思い当たらないために生死を分けるということもあり得ます。
身近に潜んでいる危険を知って、適切なリスク管理をしながら、愛犬と楽しく安全にレジャーを満喫したいものですね。

《参考》
https://www.ecowatch.com/algae-blooms-dogs-2465813123.html