【インタビュー】1vs1のスペシャリスト・石川直宏が語る「駆け引きが醍醐味」

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▽持ち前のスピードで一瞬にして相手選手をかわし、時には想像を超えるプレーで相手を翻弄する石川直宏。サイドアタッカーとして名を馳せたスピードスターも、今シーズン限りで現役を退く。

▽“個の力”を生かし、1vs1で観衆を魅了してきた石川は、8月27日にアディダスが開催した「アジリティフットボール」の大会『NEMEZIZ presents TANGO LEAGUE』に特別ゲストとして登場。「3メートル四方」での1vs1の勝負を観戦し、改めて1vs1の楽しさに触れたようだ。

▽石川は、1vs1に関する自身のこだわりを「自分の間合い」と語り、対峙したディフェンダーに“リアクション”させることで1vs1を制すると明かした。

◆駆け引きが1vs1の醍醐味

──実際に「NEMEZIZ presents TANGO LEAGUE」 1vs1の「アジリティフットボール」を観戦されていましたが印象はいかがですか

石川:「思ったよりもスペースがない中で、スピーディさや、判断力、俊敏性が求められるものだと思いまいした。僕にとっては一番必要な要素が多いので、練習には持ってこいのものだと思います」

──1vs1の際に駆け引きやスピードが必要だと思いますが、意識されていることはありますか?

石川:「シンプルに相手の逆を突く。その駆け引きです。攻守が常にあって、自分がアクションを起こしながら、(相手に)リアクションさせるという駆け引きが、僕の中では1vs1のキーになっています」

「(実際のサッカーとの)唯一の違いは、スペースがあるかないかなので、その辺りで駆け引きの仕方は変わってくると思いますが、目まぐるしく攻守が入れ替わるので、常にアクションを起こすわけではないと思います。リアクションやアクションが目まぐるしく変わる中で、どう対応するかがキーになりそうですね」

──石川選手が1vs1を仕掛ける上で、個人的にこだわっていたりする部分などはありますか

石川:「自分の間合いですね。これ(アジリティフットボール)だと間合いは取れないので、どう抜くのかなというのと、抜き切らなくてもゴールがあるので、判断をどうするかですね。抜きたくなる中で、どのタイミングを外して、一瞬でゴールを入れていけるか。その感覚は、(サッカーの)フィールドでも局面は1vs1の攻防なので、(実際の試合に)繋がる部分があるかと思います。僕はその距離感を重視していますね」

──サイドでは相手DFに詰められたりする場面があると思いますが、抜かなくてはいけない時はどういった考えでプレーしていますか

石川:「シンプルに言えば、右に行きたければ1回左に行って、右に行くということです。そうしている間に相手が詰めてくる可能性はあるので、詰めてきた時の間合いと距離感、重心で判断して抜き切ります。ボールがあるので、ボールの置く位置でも変わってきます」

「実際のサッカーでは、ゴールに攻める方向がありますし、僕は右サイドで多くプレーしますが、右足で持つのか、左足で持つのかで立つ場所が変わってきます。縦に行きたい、右に行きたいときは、左足で持って、相手をボールに少し寄らせておいて、スペースを空けていくとか。中に行きたいときは逆で、右足で持って、持ち出して相手に触られないようにしていくとかですね」

──そうやって相手にリアクションさせるということですね

石川:「相手にリアクションさせて、自分の動きに対応させることもそうです。アクションを起こさせる、足を出させておいてかわすとか。結果的に、僕の中では相手のリアクションになりますが、その駆け引きが面白いことに気付きました。話は発展しますが、ボールが無いところでも駆け引きはしますし、そこが醍醐味ですね」

◆イメージがパッと生まれて、そこに道ができる