9月16日、台風接近中の日本列島。その太平洋側の千葉、内房線は朝9時から大混雑――。氣志團万博2017が、袖ヶ浦海浜公園で開幕。東京方面から京葉線や総武線などで千葉・蘇我入りしたフェス好きたちは、幕張車両センター209系6両編成にドカッと乗り込んだ。

蘇我9時16分発、君津行き(141M)は、蘇我を出た時点で乗車率200%という感。各地のフェスTシャツや、アクトのTシャツを着た男女が、スマホでタイムテーブルを見ながら、ロック話を交わしながら、袖ヶ浦へ。地元の部活系高校生を圧倒するごとく大所帯で、京都大作戦のTシャツを着た男女の姿が多い。そうか、きょうは12時すぎから10-FEETか。

袖ヶ浦駅はオフィシャルバス待ちで大行列。オープニングアクトは千葉を代表するあの人、JAGUAR。彼の、奇想天外なオープニングに間に合いたいというオーディエンスが、袖ヶ浦の人口密度を一気に倍増させた。

曇り空に心地よい海風、空にはヘリ、「イエーイ」というJAGUARの一声でステージはあっという間に超満員。ファーストアクトを、彼らしいテンポとメッセージで呼び込み、「まともな氣志團を見れるのは、これが最後」という氣志團、降臨。

「みんなようこそオレたちの街へ! みんなのおかげでフェススタイルになって、6年目の氣志團万博。無事、開催できました! ありがとう!」

「なんもねえだろ。なんもねえんだよこの街。なんもねえってことはよ、なんでもありってことだからよ! 最後まで2日間、最後まで楽しんでってくれ!」

「ジャガーさんの、オレたちの想像をはるかにうわまわる開会宣言。千葉県民としては胸に響きました。ありがとうーっ!」

小雨を吹き飛ばす勢いで「ONE NIGHT CARNIVAL」が始まり、バンドがストップすると、オーディエンスの大合唱。袖ヶ浦の海辺が大きく揺れた。氣志團万博2017は始まったばかり。

そのレポ1発目の最後は、氣志團万博2017公式ホームページで伝えている、氣志團 綾小路翔のメッセージを引用して1発目の【電車で行く野外フェス】氣志團万博2017篇を終えよう。

(以下 公式HP引用)

氣志團万博2017
〜房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ〜

開催によせて

今年、氣志團は結成20周年を迎えました。
振り返るのは好きじゃないし、主義じゃない。
だけど、こんなタイミングでしか逢えない過去もあるよな、なんて思ったりもして。

こんなこと言ったらいけないのかも知れないけど、
よくよく考えると、俺はどうしても歌手になりたかったわけじゃないんです。

音楽で世界を変えたくてギターを手にしたわけでもない。

ある日枕元にジョンレノンが立っていて、
「君にしか歌えない歌がある」
という啓示を受けたわけでもない。

女の子にモテたいとか、
有名になりたいとか、
金持ちになりたいとか、

もちろん、そういうあわよくば的な欲望もあったのは超認めるけど、

それよりも何よりも
俺は単純にバンドがやりたかった。

仲間達とロックバンドを組んで、全国を旅してみたいって思った。

時に喧嘩したり、
時にロマンスもあったり、
時に人生観が変わるような奇跡を目の当たりにしたり、

街から街を流れ流れて、
その愉快痛快な日々を歌にして、

出会う人々を笑顔にするロックバンド。
愛と勇気と変顔のロックバンド。

そんなロックバンドを組む為に俺は生まれてきたんだ!

とか思い込んでギターを手にしたんです。

そんな青臭い情熱だけで田舎から大東京に飛び出して。
「つったって千葉でしょ?」
って笑われるけど、金もコネもあてもない若造にとっては、何処で生まれようと皆平等に大冒険なわけで。

周知の事実をあえて言いますが、そりゃあもう理想と現実は違う。
「音楽で飯を食う」
なんていう漠然とした夢を持って上京した数多の若者達。
そのおよそ殆どの人間がその夢に破れる。
そう考えると、俺なんかは恵まれているのかもしれない。
でも、実は仕事になってからが正念場。
真の意味での理想と現実の違いに気がつく。
ただみんなで音を重ねるだけで楽しかったはずが、
俺の場合は、その喜びすら見失いかけてしまった事も正直あった。

だけど、バンドだったから。
俺には仲間がいたから。
バンドだったから、それでも続けてくる事が出来た。
一人だったら、もうとっくにやめていただろうな。
俺は弱い人間だから。
一人じゃ何にも出来ない人間だから。
すべてはバンドだったから。

20年かかって、ようやく一周した気がします。
気がつかせてくれたのはメンバーと、ファンの皆と、今まで氣志團に関わって下さったすべての方々と、
この国の素晴らしい音楽達。
心から感謝しています。ありがとう。

ここからまだまだ苦難の日々は続くのでしょう。
我々のような平凡な人間の人生は、まるでRPG。
不思議なもので、LV1にはLV1の敵しか出てこない。
すぐそこに扉があることがわかっていても、とてつもない辺境まで行かないと手に入らない鍵がなければ
開かない。
飛び級なんてない。
絶対ない。
でも、だからこそ才能なんてものも必要ない。
痛い目に遭いながらも地道に経験値を得る事と、多くの人々の言葉に耳を傾ける事がなにより重要。
出逢いと別れを繰り返し、少しずつ、一つずつゴールを目指す。
(ああ、新しいドラゴンクエストしたい!)

そんな果てしない旅の途中に巻き起こる、まるでご褒美みたいなボーナスステージ。
それがこの「氣志團万博」です。

我々にとっての“はじまりの街”に、本来現れるわけがない最強無敵キャラが大集結。
ありえないしかない、地域密着型ロックフェス。

今年のラインナップ、見てくれました?
…や、ヤバ過ぎない?

言うなれば、
範馬勇次郎と、
ゴルゴ13と、
江田島平八と、
ラオウと、
フリーザと、
バルゴのシャカと、
究極生命体カーズと、
鮎川まどかと、
島鉄雄と、
殺せんせーと、
ワンパンマンのサイタマと、
星のカービィと、
スティーブン・セガールと、
キン肉マンのジェロニモ(←これ氣志團)
が一堂に会するイベントですよ、キミィ〜!!

望んだものの殆どを神様は与えてくれなかったけれど、
こんな奇跡が起きてしまうのだから、人生はわからない。

皆様、ここ逃したらもう観れません。
悪いこたぁ言いません。
音楽好きな人も、
何なら別に興味ない人も、
あの騎士団とかなんとかっていうDQNバンドの綾小路なにまろだかに騙されたと思って、遊びに来て下さい。
いいから。本当に。
俺、おせっかいだから。本当に。
ちょっとめんどくさい場所だけど、来る価値しかないから。本当に。
それでもガタガタ言うならもういいや。知らんよ。後悔しても知らんよ。本当に。

じゃあね〜。

(※ちょっと後半、勝手に自己完結しましたが、是非いらして下さいね♡)

氣志團結成20周年。
さぁ、いよいよ始まる、これぞ一世一代の無差別恩返し!
じっちゃん(綾小路十衛門:故人)の名にかけて、幸せにしかしねーから!!

-太陽と潮風の国で、君達を待ってる。

氣志團 綾小路 翔

氣志團万博2017の公式現地レポートはこちら――。