豊穣のシンボル、ザクロ

ザクロはザクロ科ザクロ属の落葉樹になる果実で、世界各地で栽培されています。古くからこの樹皮や根皮、果皮などは薬用としても使われてきました。さわやかな甘味と酸味があり独特の食感があります。夏の終わりから秋にかけて収穫されます。
食べるときは手で割って、中の赤い果粒をそのまま食べます。中の種はそのまま食べても大丈夫ですが、種が気になるようならはき出すか、あらかじめしぼってジュースにするとよいでしょう。ジュースのほかには、「テキーラサンライズ」や「バカルディ」といったカクテルなどに使われる赤いシロップの「グレナデンシロップ」の原料となっているのがこのザクロです。本日は、この「ザクロ」のよもやま話をみていきましょう。


ポリフェノールたっぷり。女性の味方!?「ザクロ」栄養成分

【骨を丈夫に】
ミネラルを含むとともに、クエン酸などの有機酸を持っているのでカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にする働きがあります。
【疲労回復効果】
ビタミンや酒石酸、クエン酸などの酸も多く、疲労回復に役立ちます。
【生活習慣病の予防に】
ザクロの紅い果汁にはアントシアニンやタンニンなどのポリフェノールがたっぷり含まれています。それらのもつ抗酸化作用により生活習慣病の予防に効果が期待できます。


「ザクロ」のおかげで、地球に四季が始まった物語

旧約聖書や古代の医学書などにも登場しているザクロは、5000年以上前から栽培されていました。昔から健康や美容によいとされており、好んで食べられていたようです。種子が多いので、豊穣のシンボル(古代ギリシャ・ローマ) で、また、種子自体は死んでも、そこから新しい芽を吹く事実を、復活と再生に結びつけてキリスト教ではザクロは再生と不死に対する希望のシンボルとなりました。
また、ギリシャ神話では、冥界の魅惑的な食べ物として登場します。冥界の王ハデスさらわれてしまったペルセポネ。彼女はゼウスと豊穣の女神デーメーテルの間に生まれた娘。母デーメーテルは激怒し連れ戻そうとします。しかし、あまりの空腹にペルセポネは美味しそうで美しい冥界の食べ物「ザクロ」を口にしてしまい、神々で決めた掟どおり冥界にとどまらなくてはならなくなりました。
母デーメーテルは、それでもなんとか娘に会うために、ザクロの種12粒中4粒(もしくは6粒)を口にしたので、半分を冥界に半分を地上で過ごせるように交渉しました。
この結果、大地と芽吹きの女神ペルセポネと、豊穣の女神デーメーテルが過ごす季節を春・夏、冥界に戻ってしまう季節が冬となったのです。

ざくろの花


美しい色の「ザクロ酢」を作ってオリジナルドリンクを楽しみませんか?

ザクロは、日本では平安時代に伝わり東北以南の各地で栽培されてきました。日本では食べるための栽培と言うよりも、観賞用として家庭の庭などに植えられてきました。
確かに実の形もユニークで丸く美しい曲線美ですが、中の種の美しさもたまりませんね。でも、せっかくの旬ですので、うまく私たちの生活にとりいれたいものです。
そこで市販でも販売されている人気の「ザクロ酢」の作り方をご紹介します。1週間瓶詰めで漬け込めば美しい色のオリジナル「ザクロ酢」の完成です。お酢を白ワインビネガーやホワイトリカーなどに変えてもよいですよ。
【ザクロ酢】
<材 料(300cc)>
ざくろ100g
氷砂糖100g
酢100cc
暑くなったり寒くなったり雨がふってきたり不安定なお天気が続きます。季節の元気な食材を目からも口からもとりいれ元気に乗り越えましょう。

「ザクロ酢」を炭酸やお酒で割るのもいいですね