まるで本物のような味や食感を再現した練り物製品が、カネテツ“ほぼ”シリーズ。その第4弾となる『ほぼカキフライ』は、家庭での調理が難しく、しかも惣菜や外食では少し高価なカキフライを手軽に楽しめる商品として開発された。はたして、その食感はどれほどカキフライに近づけられているのだろうか。実際に食べてレポートしよう。

■カキかと言われると微妙だが、味は努力の成果が見られるか…

熱々のカキフライにレモンとタルタルソースで、ハフハフ言いながら食べる。まさに至福の時間だろう。しかし、カキ自体は馴染みのある食材ながら、旬のシーズンもあるし、少し贅沢な食材なのも事実。そんな諸兄に朗報だ。カネテツデリカフーズ株式会社(本社:兵庫県神戸市)から、カキフライそっくりな味と食感を再現した練り物製品『ほぼカキフライ』(1パック5個入り・参考価格 税抜275円・2017年9月1日発売)が登場した。

 

同社の“ほぼ”シリーズは、2014年3月に発売された『ほぼカニ』『ほぼホタテ』『ほぼエビフライ』に続く4作目となる。この“ほぼ”シリーズは累計で1700万個を売り上げる大ヒット商品で、否が応でもこの「ほぼカキフライ」にも期待が高まる。

成分を見て分かるように、カキ(牡蠣)要素はゼロ。風味づけでも牡蠣パウダー的なものを使ってもいいだろうに、それをしないのがカネテツのプライドなのだろう。メインの原材料は、なんと豆腐。そして魚肉、なたね油、ひらたけ水煮と続く。ひらたけ? いったい、これらの材料でカキの味が再現できるのだろうか。

パッケージには、ご丁寧に「※カキではありません」と書いてある。わかってるっつーの(笑)。電子レンジで温めるのではなく、揚げ物の食感を出すために、トースターで温めるらしい。しかも、タルタルソースまで付属するという親切さ。

一見チキンナゲット?

 

パッケージを開けると、5個の「ほぼカキフライ」がお目見え。うん、見た目はカキフライそっくりだ。

トースターで3分ほど温めれば完成。いちおう、両面をまんべんなく1分半ずつ温めることにした。

盛り付けると、これはカキフライと区別がつかない。

 

まずはタルタルソースなしで、ひと口食べてみる。う〜ん、食感はカキ……とは言い難い。練り物感が強く出ている印象を受けた。ただ、味はカキ特有の磯臭い感じが上手く再現できている。

 

魚肉(スケトウダラ)のすり身を使用し、アミノ酸の数値をカキに近づけたという。そして、カキの身と内蔵の部分を再現するために2層構造にしたというから、いかに力を入れた商品かは推察できる……。できるのだが……、やっぱりカキじゃないかな。

添付されているタルタルソースを付けて食べてみる。

 

もともと味はカキフライに近いので、タルタルソースをつけることで一層カキフライ感は増す。どう食べればカキフライっぽくなるか、ノウハウの蓄積があるのだろう。こういった努力は非常に買いたいと思う。

■まとめ:「細かいことはいいんだよ」という人なら、大いに満足できるクオリティ

カキフライ自体が、もともとカキの素材が生かされている料理であり、生物を別の素材で再現することは非常に難しいはず。そういったハードルを考えれば、この「ほぼカキフライ」は合格点以上の再現率を実現したという感想を持った。しかも、5個で275円ならコスパも上々。それでも「これはカキフライじゃない」と言うなら、本物のカキフライを食べればいいだろう。

 

ひとつ持っていたい感情としては、「カキフライを食べられないから、これで代用」ではなく、”『ほぼカキフライ』が美味しいので、これを食べる”ということ。世界各地で人気を博しているカニかまぼこが、もはやカニの代用を超えているように、カニカマというジャンルの食べ物でもある。そう思って食べれば、心も豊かになるはず。全国のスーパーなどで入手可能。