動画サイトYoutube(ユーチューブ)が、北朝鮮関連のアカウントを閉鎖した件を巡り、研究者やジャーナリストらの抗議が相次いでいる。

Youtubeは9日、北朝鮮の対外向けプロパガンダサイトのアカウント「わが民族同士」と、毎日欠かさず朝鮮中央テレビのニュースをアップロードしていた「Tonpomail」の2つのアカウントを突如として閉鎖した。

一方、「Stimmekoreas」のアカウントは一時閉鎖されたが、いつの間にか復活したと米ワシントン・ポストが報じている。デイリーNKジャパンで確認したところ、14日午後4時現在、問題なく閲覧できる。

Youtubeには「赤い星テレビ」というアカウントが、また、中国の動画サイトYoukuには「わが民族同士」のアカウントが開設されているが、情報の質において今回閉鎖された2つのアカウントには劣る。

今回の措置に対して、北朝鮮研究者やジャーナリストが抗議の声を上げている。

米ジョンズ・ホプキンス大学のカーティス・メルビン氏は公開書簡を発表し、北朝鮮の動画は、国外にいる我々にとって無くてはならない情報源だとして、今回の措置を批判している。

メルビン氏は、米財務省が下した、北朝鮮と関係があると把握した人びとの資産をターゲットにした行政命令のせいで、今回の措置が取られたのではないかを見ている。

また、ワシントン・ポスト東京支局のアンナ・ファイフィールド氏はTwitterで「北朝鮮を研究しているすべての人にとってひどいニュースだ。(親会社の)GoogleとYoutubeは価値ある情報源をなぜなくすのか」と批判している。同時に、Googleに対してアカウントの再開に向けて交渉するとも述べている。

これに対してYoutubeは、公式の反応を示していない。メルビン氏はYoutubeからの声明だとして次の文章をTwitterで公開した。

「我々は、Youtubeが世界中の出来事を伝え、世界の暗闇に光を当てる強力なプラットフォームであることを好んでいるが、法には従わなければならない。法とコミュニティガイドラインを繰り返し違反したアカウントは閉鎖する」

Youtubeは2016年にも、朝鮮中央テレビのアカウントを閉鎖している。国連安保理の対北朝鮮経済制裁と関連し、このページから広告収入が得られることを問題視し、閉鎖したものと思われる。