後半、U-15日本代表の攻撃を活性化していたMF成岡輝瑠

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[9.15 練習試合 U-15日本代表 1-1 鹿島ユース 中台運動公園陸上競技場]

 2002年生まれ以降の選手たちで構成されたU-15日本代表のアジアでの戦いがスタートする。19年U-17W杯アジア1次予選に当たるAFC U-16選手権2018予選(9月20日〜24日、インドネシア)に出場するU-15日本代表が15日、大会前最後の練習試合で鹿島アントラーズユースと対戦し、1-1で引き分けた。U-15日本代表は16日に開催地のインドネシア入り。20日にAFC U-16選手権2018予選初戦でグアムと対戦する。

「球際の厳しさや、競り合い、そういうベースの部分を(高校1年〜3年の選手が出場した)鹿島さんの力を借りてしっかりと確認したかった。凄くいいシミュレーションになりました」。強度のある“開幕前ラストゲーム”を終えたU-15日本代表の有馬賢二監督は前向きなコメントを口にしていた。

 競り合いやボールの出どころに厳しく行くことができなければ、ボールを繋がれ、クロスを上げられてしまう。また、守備のアプローチ速い鹿島ユースにパスを引っ掛けられるシーンも少なくなかった。終盤は相手のパワーに押し込まれる時間帯もあった。それでも、アジアの戦いを想定した年上の選手たちとの試合で、U-15日本代表はスピード、球際の迫力などを確認。前線からアグレッシブな守りをして来る相手を少ないタッチのパスワークで剥がすシーンもあり、手応えも感じる試合となったようだ。

 前半、U-15日本代表はアタッキングゾーンでの仕掛けの回数こそ増やすことができなかったものの、メンバー唯一の中学2年生である左SB中野伸哉(鳥栖U-15)やU-17日本代表歴を持つ右SB半田陸(山形ユース)の攻め上がり、クロスやFW中野桂太(京都U-15)の左足CKなどからゴールを目指して行く。

 また、MF山内翔(神戸U-18)らが球際で厳しいチェックを見せるなど鹿島ユースに決定打を打たせないまま試合を進めたU-15日本代表は、敵陣でハイサイドを取る回数が増えだした前半終盤に先制点を奪った。38分、右サイドからシンプルにボールを繋いだU-15日本代表はMF角昂志郎(東京武蔵野シティFC U-15)の右クロスを相手GKが弾くと、このこぼれに詰めていたMF青島健大(清水ジュニアユース)がゴールへと押し込んだ。

 後半開始からフィールドの10人を入れ替えたU-15日本代表はMF西川潤(桐光学園高)の強引なまでの仕掛けや、左サイドから斜めに飛び出して来るMF近藤蔵波(C大阪U-15)、中盤で攻撃をスピードアップさせていたMF成岡輝瑠(清水ジュニアユース)らがチャンスに絡む。

 だが、セカンドボールを前向きの状態で拾われて速攻を許したり、クロスボールをクリア仕切れなかったりするなど、ピンチも招いたU-15日本代表はゴールポストに救われるシーンも。23分には、左クロスを鹿島ユースFW杉山眞仁に頭で合わされて同点に追いつかれた。

 終盤、相手にパワーで押し込まれてクロスを浴びるシーンが増えた一方、U-15日本代表は攻撃のテンポが上がり、また終盤になるにつれてスペースへの良い動きだしが見られるようになった。23分、中盤で打開力を発揮していた成岡がDFのマークを外して右足シュートへ持ち込めば、39分には左中間を縦に仕掛けた近藤がGKと1対1になる。

 だが、相手GKの好守もあって決めきることができない。相手の決定機を何とか凌いだ後の44分にもFW青木友佑(FC東京U-15深川)の抜け出しからMF荒木遼太郎(東福岡高)が決定的なシュートを放ったが、2点目は生まれず。1-1で引き分けた。

 02年生まれ以降の世代であるU-15日本代表は、2大会連続のU-17W杯出場権獲得が第一目標。2歳上の世代の代表チームを経験している半田は「(親善試合と違い、公式戦では)立ち上がり20分とか、とてもみんな硬くて合わないと聞いたんですけど、そこを焦れずに自分たちのやるべきことをみんなで確認して焦らないでやっていこうかなと思います」と気を引き締め、青島は「日本の代表として選ばれた自覚を持って戦わなければ、選ばれなかった人たちにも申し訳ない。代表という責任感、気持ちをオフの時もしっかり持っていけたらいいかなと思います」と責任感を持って目の前の一戦一戦を戦うことを誓っていた。

「どんな時でも前向きに考えながらタフに戦うんだよ」という有馬監督のメッセージを受けた選手たち。02ジャパンがグアム、シンガポール、そしてマレーシアと戦うリーグ戦を1位突破し、U-17W杯出場へ一歩前進する。

(取材・文 吉田太郎)
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