矢野経済研究所は、国内アイウエア(眼鏡)小売市場の調査を実施した。その結果、美容や健康のキーワードで機能を訴求したアイウエアによって市場が拡大していることがわかった。


 同調査における国内アイウエア小売市場とは、(1)眼鏡フレーム、(2)眼鏡レンズ、(3)既製サングラス、(4)既製老眼鏡--の4アイテムを含む。また、国内ファッションアイウエア小売市場とは(1)〜(4)のうち、視力矯正のみでなくファッションアイテムとして販売している商品を指し、商品アイテムは、インポートブランドやライセンスブランド、ハウス(自社)ブランド、機能性アイウエア、スポーツアイウエアなど全ジャンルを対象としている。

 2016年の国内アイウエア小売市場規模は前年比102.1%の5045億円と、2012年以降5年連続のプラス成長となった。引き続き価格競争が続く一方で、UVカットなどの有害光線対策を中心とした機能性アイウエアや、高機能レンズ商品、ジャパンメイドの製品、有名ブランドやキャラクターブランドとのコラボ商品などの高付加価値商品の販売が拡充した。美容や健康を切り口とした商品の提案や、アイケアなどを重視した接客サービスなどの取組みも進められており、2017年の同小売市場は前年比101.5%の5120億円を予測する。


 2016年の国内ファッションアイウエア小売市場規模は前年比104.1%の3920億円とプラス成長となった。有名ブランドとのコラボ商品や、インポートブランドのサングラス販売が好調であったほか、偏光レンズやUVカットなどを取り入れたスポーツサングラスが美容や健康の意識が高い層から高い支持を得ている。こうした需要を取り込むことで、2017年の同小売市場規模は前年比104.6%の4100億円を予測する。

 2016年の国内インポートアイウエア小売市場規模は、前年比106.6%の385億円と4年連続のプラス成長であった。訪日中国人観光客を中心としたファッション・ラグジュアリーブランドのサングラス販売の好調、UVカットやほうれい線の引き上げなど機能性を持たせたフレームが売れ行きを伸ばしたこと、30歳代以下の若年層をターゲットとしたソーシャルメディアを活用したプロモーションが奏功したことなどが市場を押し上げた。インバウンド需要は特定の人気ブランドに集中し、全体としては減退傾向にあることから、2017年の同小売市場規模は前年比98.7%の380億円と、微減に推移するものと予測する。

[調査要綱]
調査期間:6月〜8月
調査対象:アイウエア業界に携わるメーカー・卸、海外企業現地法人、輸出入業者ならびに小売業等
調査方法:同社専門研究員による直接面談、電話、FAX、郵送によるヒアリング、ならびに文献調査併用

矢野経済研究所=http://www.yano.co.jp