火星への移住を究極目標に宇宙開発を続けるSpaceXは、ロケットの再利用を実用化するべく、Falcon9ロケットの帰還テストを繰り返してきました。成功するまでに数年間かかったロケットの着陸の様子を一気に振り返るムービー「How Not to Land an Orbital Rocket Booster」を見れば、失敗しても諦めないことの大切さが伝わってきます。

How Not to Land an Orbital Rocket Booster - YouTube

「軌道ロケットを着陸させない方法」という、茶目っ気たっぷりのタイトルが表示されてムービーがスタート。



2013年9月は「HARD IMPACT ON OCEAN(海面への激しい衝突)」



着水と同時に爆発。軽快なムービーのBGMではドラム音が鳴り響きました。



2014年4月は「FIRST SOFT WATER LANDING(初めての海上ソフトランディング)」



「ゆっくりと着水するのには成功した」という、なんともポジティブな発想。一歩ずつ技術は進歩しているようです。



海上にはロケットの残骸が漂っていました。



2014年8月の試験ではエンジンセンサーにトラブルが発生。



推進力を失って傾くロケットは……



空中で爆発。



破片が降り注ぎました。



ロケットの残骸を見て回るイーロン・マスクCEO。



2014年9月は液体酸素の燃料切れ。



2015年1月にも液体燃料切れが発生。



あと一歩及ばず、着陸ポイントの端で倒れ込んだロケットは……



予想通りの大爆発。



パーツが飛び散っています。



「破片」の着陸には成功しましたが、「一続きのロケットではないので、技術的には着陸とは言えない」という評価が下されています。



2015年4月は「STICKY THROTTLE VALVE(スロットルバルブの固着)」が発生。



ロケットは見事に洋上の着地ポイントに降り立ったかに見えましたが……



ゆっくりと倒れ込んで……



案の定の大爆発。



しかし、コメントは「見ろ、あれは爆発じゃない」



「単なる予定外の素早いパーツ分解だ」とのこと。



どこまでもプラス思考なSpaceXです。



2016年1月は「LANDING LEG COLLAPSED(着陸時の脚破損)」



4本ある脚の一つが折れたことで、体勢を維持できずに転倒。



そして大爆発。



2016年3月の失敗では、遠くに輝く爆発の光が幻想的です。



SpaceXいわく、「真実の愛への道のりは平坦ではあり得ない」とのこと。



2015年12月に、陸での帰還試験には成功していたSpaceXは……



2016年4月についに洋上着陸に成功しました。



数年前の不安定さとはまったく異なる、安定性を保ったまま洋上のはしけにゆっくりと降り立ちました。



これがすべて。数年に及ぶ失敗を乗り越えて、ついに洋上着陸に成功しました。



なお、ムービーには、洋上着陸成功後にラダーが故障してはしけの上で右往左往してロッドを破壊してしまうロケットや……



推進剤切れによる失敗や……



原因不明の失敗なども収められています。



SpaceXのロケット洋上着陸試験の数々の失敗は、諦めないことの重要性を感じさせられます。ムービー内の「説明」から伝わってくる「ポジティブさ」が、SpaceXの成功を作り出してきたようです。