ロンドンの地下鉄の車内で15日午前8時20分ごろ(日本時間午後4時20分ごろ)、爆発があった。地元警察はテロ事件とみて、容疑者の行方を追っている。

 現場はロンドン南西部のパーソンズグリーン駅。ロイター通信などによると、22人が顔にやけどを負うなどのけがをしたが、命に別条はないという。駅周辺は封鎖され、多くの人が避難した。日本の外務省によると、日本時間午後9時半時点で、日本人がけがをしたとの情報はないという。

 警察は「簡単な爆発装置」が使われたと説明。ツイッターでは、保冷バッグに入った白いバケツが車内に置かれ、燃えている写真が投稿された。バケツからは、電線のようなコードがはみ出ていた。英メディアによると、爆発物にはタイマーが付いていたが、完全な爆発には至らなかったようだという。防犯カメラの映像から、容疑者が特定されたとの情報もある。

 爆発当時は朝の通勤ラッシュ。ロンドン中心部の学校に向かおうとしていたデービッド・ゼレンスキさん(16)は同駅周辺の人だかりで異変に気づいた。駅の外では数人の女性が混乱した様子で泣いており、「改札の近くでは頭から血を流した男の子が泣きながら、体を抱えられて階段を駆け下りていた」と話した。

 同駅近くに勤務先があるというジェームズ・シムスさん(40)によると、爆発のあった電車に乗っていたという男性が「何かの装置が電車の中で爆発し、車両が大きな炎に包まれた」と話したという。

 ロンドンでは今年3月と6月、暴走する車と刃物によるテロがあったほか、5月にはマンチェスターで開かれた米人気歌手アリアナ・グランデさんのコンサート会場で爆弾テロがあり、多数が死亡した。(ロンドン=下司佳代子)