2017年9月12日(現地時間)に放映されたチャリティ番組『Hand in Hand: A Benefit for Hurricane Relief』で、ビヨンセなど他のセレブ同様にビデオレターを送ったセレーナ・ゴメス。テキサス州・グランドプレーリー出身のセレーナは、テキサス州を襲ったハリケーン・ハービーの影響で家族6人を失ったサルディバー家の話をスピーチで語った。

セレーナが涙ながらに語った感動のスピーチはこちら。

「2017年8月27日、テキサス州で発生した洪水から身を守るため、サルディバー家の7人はワゴン車に乗り込み、避難を試みた。でも、途中で車ごと河川に流されてしまい、生き残ったのは、サミー・サルディバーたった1人だった」

「私もテキサス州・グランドプレーリー出身で、サルディバー家の家から400キロ(250マイル)離れたところに住んでいたの。彼らの話を聞いた人はみんな、そのストーリーに心を動かされたはず。たとえ誰だろうと関係ない。自分と他人との違いなんて大差ないことに気づかされたと思う。そしてハリケーンが直撃したその日から、私たちは一丸となり、人種や宗教に関係なく、隣人を助けることに専念するようになった。サミー・サルディバーの兄(もしくは弟)リカルド・サルディバーも、サミーの脱出や愛する家族を亡くした悲しみをニュースで語っていた。『亡くなった家族は手をつないで天国へ向かったと思います』と。だから私たちも今後起きるかもしれない災害に立ち向かう時は、サルディバー家のように、みんな一緒に手と手を取り合って挑むのよ」

サルディバー家のニュースを報じた、米『ワシントンポスト』紙によると、当時車を運転していたサミーさんは高齢の父と母、それに彼らのひ孫4人が河川に流される様子を、ただ見守ることしかできなかったのだそう。「サミーは子供たちに車の後ろから脱出するよう必死に呼びかけた。でも残念ながら、子供たちの力ではそこまでたどり着くことができなかったのだと思う」と話すのはリカルドさん。さらに「彼には子供たちの叫び声が聞こえていた。でもどうしてもドアが開けられなかったんだ。その時の子供たちの声は今でもずっと頭に残っていると語っていたよ。それからワゴン車が沈み、彼らの姿が見えなくなった」と苦しい胸のうちを明かした。

この番組はテキサス州を襲ったハリケーン・ハービーとフロリダ州を直撃したハリケーン・イルマの被災者支援を目的とした番組で、アメリカのニュース番組『ABCニュース』によれば、すでに48億円(4400万ドル)の義援金が寄せられたと報じられている。またそのうち13億円(1400万ドル)は、放送開始わずか1時間で集まったそう。セレブたちの心からのメッセージがいま、アメリカをひとつにしている。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Reiko Kuwabara  

From: Cosmopolitan