人種や宗教、ジェンダーに対する差別は、今も世界に蔓延しています。「あの人は私と違う」、「あの考えには賛成できない」、他者を受け入れられない想い、誰にでも根底にはこれに近いものがあることは否めません。

少なくともネイティブアメリカンの社会には、LGBTQの人たちに対する差別はなかったようです。

彼らがどのようにジェンダーを捉えていたのか。
どのように人と違うことを理解していたのか。

今を生きる僕たちにも、彼らの考え方から学べるものがあるはずです。ここでは「I heart Intelligence」の記事を紹介しましょう。

性別の枠を超えた
「5つのジェンダー」

現在のジェンダーに対する考え方は難しくなっています。それはたくさんの美しさを見出した結果なのかもしれません。

ジェンダーが2つしかないと信じる時代もありました。だけど、今は多様に。言い換えてみれば、白か黒という選択肢ではなくて、濃さの違うグレーを捉えることができているということ。そこには、派手な赤や鮮やかな青という理解の仕方だって存在します。

これは新しい考え方のようにも思えるかもしれません。でも、ネイティブアメリカンはずっと前から同じことを実践していたのです。

彼らは性別ではなく、精神で他者のことを理解していました。一説によると、5つのジェンダーを区別していたとも。従来の2つの考え方の他に、2つの精神を持つ女性と男性、トランスジェンダーの人々がいたそうです。そして、それぞれに対する言葉があったのも事実。

女性だからという理由で、やらなければいけないことはない。どんな人でもお互いに好きだったら「愛」と呼ばれる。社会的に恥じることなんてもってのほか。ヨーロッパから移住してきた人の考え方とは全く違ったのです。

2つの性別の考えを理解できるのは
「大地の創造主からの贈り物」

だから、同性愛者への差別はなかったと語られています。なぜなら、嫌悪感を覚える理由がないから。人と違うことは容認されていたし、さらには賞賛もされていたのです。

「Indian Country Today」によれば、ネイティブアメリカンの社会では2つの精神を持つ人は讃えられていたし、その家族は幸運になるとも言い伝えられていたとのこと。2つの性別の考え方を同時にできて、世界を見据えることのできた人の能力は、大地の創造主から授かった贈り物だと考えられていたようです。

例えば、彼らはシャーマンや預言者、奇術師、伝承者などの社会的に重要とされる役割を与えられていたそう。女性の体をもった2つの精神を持つ人は、狩人や戦士として性別の型にとらわれることなく、活躍していたようです。

ありのままの姿を愛し、愛される。

権力や富は男にあるべきだ、という考えの西洋人にとってはショックだったことでしょう。受け入れると、彼らのアイデンティティーは揺らいでしまうから。

だから、暴力的になり、とことん文化を壊したという考え方もできます。もしも、ネイティブアメリカンの考えが受け継がれていたら、世界はどれだけ違っていたのでしょうか。

前述のことを踏まえて言うならば、ネイティブアメリカンたちは、LGBTQの人々を否定しませんでした。むしろ、異なった考えをできるという意味で、尊敬の感情を抱いていた。

普通ではないことを非難する人がいるのも事実。結論を言うならば、どちらも理屈は通ります。だけど、考え方を少し変えるだけで、多くの人が幸せになれる方法を実践していたネイティブアメリカン。哲学的には、僕たちよりもずっと進んでいたのかもしれません。

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