「精神的なことは、目に見えないから理解されにくい。でも、だからと言って何でもないわけじゃないんだ」

自身の経験を元に動画を制作し、多くの人の共感を呼んだTon Mazzoneさん。彼が切実に訴えているのは、目に見えない苦しみ。

目覚めは「不安」と
「疲労感」とともに

朝、目を覚ますと疲労感に溢れている。何時間も考え事をしていて、よく眠れなかったんだ。自分が犯した間違いが頭の中をリピートして、簡単に抜け出すことができなかった。

様々な場面で最悪のシナリオが浮かんでくる。上手く立ち振るまえずにデートが台無しになるとか、ドライブに出かけたらとんでもない事故に巻き込まれるとか…。

「あんなこと言わなければよかった」とか「誰も俺のことなんか好きじゃないだろう」と考え込んだり、職場での何気ない上司からの目線を疑ってしまうこともある。何か嫌な思いをさせる事をしたかもしれない、とね。

他の人からしたら馬鹿らしく思えるかもしれなけど、俺には不安でたまらないんだ。

俺はいつも携帯を眺めている。ソーシャルメディアでどれほど「いいね」がついたか確認するためにね。まるで、他人の承認を欲しているかのように。でも、画面上の自分と本当の自分は、まったくのベツモノ。

同年代の友人が、いい仕事に就いたり、結婚して子どもを持ったり、マイホームを購入する姿を見ていると、頭が爆発しそうになる。

羨ましいと思うのは駄目なのか?俺が経験している苦しみを、彼らにもいつか味わって欲しいと願うのは悪いことなのか?

心配しても良くならないのはわかっているのに、止められないんだ。まるでドラッグのようだ。

本当は行きたいイベントにも参加できない。何か間違った言動をしてしまったら…と思うと、誘いを断るしかなくなる。

友人は俺のことを「信用できないヤツだ」とか「前を向けよ」と言ってくる。

だから…いちばん良いのは、ただ家にいることなんだよ。

苦しんだその後…

不安に襲われ続けたTonさんが、初めてパニック発作を起こしたのは7年ほど前。最初は何が起こったのか理解できなかったといいます。その時から、人と話すことさえ怖くなり、外出することもなくなって…。

その後、回復したということですが、どのように症状が改善されていったのでしょう。

「無理をしないよう家にいると、考えすぎて更に悪化していった。だから、あえて怖いと感じる場面に飛び込んでみたんだ。すると徐々に良くなっていったんだ」

こうした経験を重ねるにつれ、周囲であまりメンタルヘルスについて話す機会がないことにTonさんは気づきます。そうして制作したのが、あの動画だったのです。

再生回数は2,100万超
共感メッセージが殺到

Tonさんの動画は、Facebookでじつに再生回数2,100万回を超え、多くの人が彼の実体験に共感しています。同じような経験がある人たちから、「一人じゃないと感じることができた」とお礼の言葉が届いたそうですよ。

Licensed material used with permission by Ton Mazzone(Facebook),(Instagram)